魔法少女・裁判
ゲーム三昧で幸せハッピーでしたごめんなさい;;ようやく第四話です。
相変わらず書くのも楽しんでるので続編はばんばん出します。
「こんにちはヲタクさん。回収に参りました。」
「なんだ、総合統括部か…。」
「はー、びっくりした」とヲタクは胸を抑えた。
「なんだ、とは?このことはしっかり総合監査部に報告致します。ヲタクさんにも、しっかりお話ししていただきますよ。」
「まじか~。総合監査部怖いんだよなあ~…。」
「まさか。特級部のほうが地位は上でしょう。監査部の皆さんも、特級部は何をしでかすかわからなくて恐ろしいとおっしゃっていましたよ。」
「へえ~。てかさ、そういう行動監視すんのは監査部の仕事じゃないの?」
「そうなんですが…、監査部の皆さんは寝不足とのことでして…。私が代わりに監視しているんです。…では、椿さんは私が回収しますので、ヲタクさんは部室でお休みになってください。」
「ん、わかった。あと武器制作部にドア作っといてって言ってほしい。」
「ふふっ。わかりました、伝えておきます。それでは。」
「またね弋恵ー!」
「おはよう、ヲタクちゃん。…あれ、なんか元気ないね?」
朝、ヲタクはげっそりとしていて、寝不足なような、そんな感じだった。
「Aeちゃん…。昨日の夜、椿…エンジニア部の一人が喧嘩売ってきてさ…。ドアもぶっ壊れたし、魔法少女監査廷裁判もあるし…。もう懲り懲りだよ…。」
「裁判ってことは…相当やばいことをしでかしたってことですか?!」
裁判、という言葉を聞いてソフィは真っ青になるが、ヲタクは「いやいや」と笑い始めた。
「ソフィが思ってるより重大なやつじゃないよ。部での行動を監視してる総合監査部が問題を発見したときにペナルティを与えるんだけど、今回はエンジニア部との戦闘で裁判があるんだよー。よっぽどのことじゃなければこっちにペナルティはないはずだよ。」
じゃあ行ってくるね…と俯きながらとぼとぼと去って行った。
「これより、特級部からヲタク=ヘルツ・ティア、エンジニア部から御厨椿の魔法少女監査廷裁判を執り行います。裁判官は私、雨宮雪乃です。よろしくお願いします。」
「裁判員の椎名笑真で~す!みんなよろしく!」
「同じく森下瀬奈で~す、よろしくお願いします!」
「雪乃さんは真面目そうですが…、裁判だとは到底思えない雰囲気ですね…。」
観覧席はなぜか魔法少女のメンバーたちが集まり、わいわいと賑わっていた。
その雰囲気に苦笑いする特級部をよそに、雪乃は手元のガベルを一、二、三回と軽く打ち鳴らした。
「はいはい静粛にね。とりあえず経緯を教えてください。地位が高い者が優先なので、ヲタクから発言してください。」
ガベルで一気に引き締まったところで、ヲタクが溜息をつきながらその場で立ち上がった。
「椿が喧嘩売ってきたんだよ。ドア破壊されたし部室で暴れられても困るから外で戦うことにしたの。喧嘩売ってきたのは向こうですー!!」
悔しそうな顔をした椿は、今にも引っ搔いてきそうなほどに手に力が込められていた。
「そう。じゃあ、椿。」
「地位変換を狙ったの!!エンジニア部の存続を賭けて!!」
待ってましたと言わんばかりに机に乗り上げ力強く伝えたが、「なんだそれ」と笑真がクスッと笑った。
「特級部は魔力を持つ唯一の存在だから、強さがどうであろうと地位は変わんないんだよ。残念だったねえ椿ちゃん。」
「ふふ、可愛いわね。雪ちゃん、判決は?」
顔を真っ赤に染める椿を気にも留めずに、雪乃は判決を言い渡した。
「椿の非常時以外での任務出動を一週間禁止します。では、お疲れさまでした。」
「お疲れ様~。」
「椿ちゃん、地位変換頑張ってくださいね。お疲れ様でした!」
皆がぞろぞろと出ていく中、椿は机に伏せていた。
「…椿、どうしてそんなことを…?」
「そんなことって、っなんだよ…!!美鈴と舞白が、エンジニア部解体するって言うからじゃん…!!あたしはこの部を守ろうとしただけなのに!!…結局、から回ったけどっ…。」
ぽろぽろと涙を流しながら力任せにすべてを伝えた椿は、疲れ切ったかのようにまた机に伏せてしまった。
「そんなこと思って…。」
椿はもっと動けるポジションにいたいのかなと思っていた美鈴は、信じられないとでも言うかのように目を見開いていた。
「椿ちゃん、ごめん。私たちのためにありがとうね。今度美鈴が謝りに行くから安心してね。」
「ちょっと?!まあ行くけどさあ…。」
舞白と美鈴の言葉に、椿はくすりと笑った。
「…もう、部解体するなんて言わないでね。」
「わかってるよ。」
翌日、特級部のインターホンが鳴った。
「はい。あっ、美鈴昨日ぶり~!どしたの?」
「ヲタク、一昨日はうちの部員がごめんね~。そのお詫びとしてコーヒーカップとちょっとしたお菓子なんだけど…。椿と一緒に選んだんだ、みんなで是非!」
お菓子というワードを聞いて、部室の中から次々と顔を出す。
「最近話題のチョコレートじゃん!気になってたんだよね~それ!」
と杏奈が言うと、それに続いてAeとソフィが「ありがとうございます!」と喜んだ。
「本人いないけどごめんね~。じゃあ、私はこれで失礼するよ。」
「うん。ありがとね美鈴!」
去っていく美鈴を、特級部全員で手を振って見送った。
「ヨドヨド~!ちょっと相談があるんだけど。聞いてくれる?」
「…なに。またなんか企んでるの?」
「言い方!!…いや~、最近何もアクション起こしてないよな~って。」
「そう。」
「興味なさげだね~。そんなヨドにいいこと教えてあげる。
実は特級部…三人メンバーが増えたみたいだよ?ねえ、どうする?」
「…わかった。様子見だけしてくる。」
「え~?みーんな殺してきちゃってもいいのに。何なら私も一緒に行こうか?」
「いいから引っ込んどいて。そんな大きな戦闘を起こそうとは思ってない。」
「そ。結果楽しみにしてるね~。」
「はいはい。」
はあと溜息をついて、ヨドは立ち上がった。
「…さあ。」
「強さでも定めて来ようかな。」
第四話まで読んでくださりありがとうございます。
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