魔法少女・ソフィの誕生
第二話です!第一話が思ったより再生数ついててうれしかったです;;
まだまだわからないことだらけですが、第二話以降もぜひよろしくお願いします。
「はあっ、はあっ……はーっ。」
急がなくちゃ、見つかってしまう。
でも、もう、私…。
「お姫様が草むらを走っている…。」
コンビニでお菓子を買って帰ろうとしていた最中。一人の少女が美しい黄色のドレスを着て走っているのが目についた。
でも今日は拠点でAeちゃんが待っている。ここで時間を食われている暇はない。
そう思い、元の方向へと振り返った、その時。
「うわっ!!」
突然袖を強い力で引っ張られたと思うと、そこにはさっきのドレスを着た少女が息を切らしてこちらを見ていた。
「すみません、まってくださいっ。お願いですから、一晩でいいので泊めていただけないでしょうか…。」
「え、なに、いやいいけど、何があったの…。」
困惑しながら何があったのか尋ねると、彼女は苦しそうな顔をした。
「私、明地ソフィという者なのですが、その、明地財閥の跡取りになれと追われていまして、私はまだやりたいことがたくさんあるのです…。その覚悟を示そうとここまで逃げてきたのですが、その、もう追手がかかっておりまして…。誰かに泊めていただこうと…。」
「なるほどね、わかった!ソフィちゃんも魔法少女になったらいいんじゃない?見た感じ魔力は十分にあると見た!」
ソフィは今にも「は?」と言いたげであったが、泊めていただく方にそんな失礼な真似はできないと踏みとどまった。
「失礼なのは承知しているのですが、魔法少女になったら…なにか変わるんですか?私はその…不本意ですが跡取りなんです。魔法少女になっても死ぬだけなら意味がないんです。ですから…。」
「変わるよ。魔法少女には確定した未来って宿命がある。良くも悪くも、未来のソフィちゃんが頑張って別の道を歩んでいたら確定でその未来に行けるけど、もしかしたら跡取りから逃れられなかった未来があるかもしれない。まあ、言っちゃえば二分の一ってことだよ。二分の一で確実にソフィちゃんがなりたかった姿がそこにある。さあ、どうする?自力で未来を変えるのか、二分の一を賭けるのか。」
ソフィは数分その場で唸った後、覚悟を決めたとでも言うような顔をした。
(本当に、二分の一で救われるのなら…。)
「なります。魔法少女。」
「よく言った!」
ヲタクがニッと笑うと、青空が一瞬、少し輝いた。
「さあ実戦だ!あそこにちょうどいい悪魔が沸いてる。変身して倒してみて!」
ヲタクはそう言うなり変身の手順を説明し、「早速やってみよう!」と微笑んだ。
「変身!」
その瞬間、世界が黄色に染まった。
重苦しい袖は軽い半そでのTシャツに、手榴弾が四つ連なった紐を正面にぶら下げ、身動きのとりにくい丈の長いドレスは両足の部分がふわりとかわいらしく丸くなった短パンに。腰には剣が添えられた。
「魔法少女・ソフィです!」
視界が元通りになると、ソフィは動きやすい服装に喜んで、すぐさま悪魔の元へと走り出した。
ソフィは紐についた手榴弾を一つ取り、悪魔のほうへ投げた。
そのままの勢いで自分も前へ前へと進んでいく。
「とどめです!」
手榴弾が爆発し、悪魔が弱ったその時。
腰についている鞘から剣を取り出し、見事にとどめを刺すことに成功した。
「やるじゃんソフィちゃん!」
ヲタクはすぐにソフィの元に駆け寄り、ハイタッチをした。
「さ、変身を解いて!拠点まで案内するよ!紹介したい人もいるしね!」
「わかりました!」
「ただいまAeちゃん!…あれ?Aeちゃん、いないのー?」
ヲタクが特級部の扉を開けて部屋の中を見渡すが、そこにAeの姿はなかった。
「仕事長引いてるのかな…。でも、こんな時間まで連絡もなしって…。
…まあ帰ってくるまで待とう!なんかお菓子出すからそこ座ってて!」
「何から何まで、本当にありがとうございます!」
「これからは仲間なんだから!そんなかしこまらなくてもいいんだよ~。」
「屋敷以外の人と話すの久しぶりでして…。これから慣れていきます!」
仲を深めるべく、二人はAeが帰るまでお菓子パーティを楽しむことにした。
「…キラリ、番組撮影直後に仮病使うのこれで何回目なの?番組にも迷惑かかるし、何より私一人になるから嫌なんだけど。」
番組撮影終了後、Aeは楽屋で休んでいる相方・キラリに言葉を投げかけた。
「わかってるってば…。今話しかけないでよ…。」
「いっつもそう言って何も解決しないでしょ。いい加減腹くくったらどう?」
「っうるさい!あたしだって出れるようになりたいのに…。」
「ずっとこんなことやってたら、いずれもう呼ばれなくなっちゃうよ。」
「あーもうわかってるってば!」
「今を変えようと努力できないの?才能のない人間ができることはそれしかないってキラリが言ったんでしょ。」
「…顔がいいからって調子乗らないでよ。あたしはあたしで頑張ってんだから茶々入れないでよ。それとも何?自分はたくさんファンがいて才能もあるからお前は努力しろって言いたいわけ?!」
「ちょっと、楽屋でそんな大声出さないで。あとそんなつもりないから。私はキラリを心配して―」
「余計なお世話だ!馬鹿にしてるようにしか聞こえないのよ!」
キラリは解いていた長い髪を耳にかけ、角を露わにした。
「え?まさかキラリって…。」
「悪魔なの…?」
結構難しい話になりかけていて、これ意味わかるかな…大丈夫かな…と不安になりながらも書いてます笑
第二話もよければ拡散などよろしくお願いします;;
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