魔法少女・Aeの誕生
国民的アイドルである「Ae」が、”メンヘラファン”の「ヲタク」が所属する魔法少女にスカウトされ、魔法少女に。”メンヘラファン”ヲタクやその他の仲間と共に、地球という惑星を守る物語。
晴天の真夜中、一人の少女が月に問いかける。
「どうして私なの?適任はほかにいなかったの?」
月は、最初から答えを知っていたかのように話し始める。
「あなたには確定した未来を歩んでもらわないと都合が悪いのよ。
悪いことは言わないから、この力を、さあ—」
真夜中の空が一瞬、ふわりと明るくなった。
人でぎゅうぎゅうに詰まった会場に響く重低音が心地良い。
小太りのおじさんがあの子を応援しているのを見ると虫唾が走る。
ぐぬぬと唸りながら目の前の少女たちに目を輝かせているのは、別の惑星から来たと言うツインテールの少女”ヲタク=ヘルツ・ティア”。
「”Aeちゃん”今日もかわいい♡」
ヲタクの目に映る少女”Ae”は、今大注目の国民的アイドルグループの一員であり、バラエティーでも俳優としても一人前。容姿からも取れる彼女の優しさと可愛さが瞬く間にファンを魅了し、グッズを販売するとAeのものだけが即完売し、某フリマアプリで転売される始末。今日は、そんなAeの握手会がライブ終了後に開かれるのだ。
「ヲタクちゃん!今日も来てくれたんだね、ありがとう!そうだ、ちょうど言いたかったことがあってね、聞いてくれる?」
「ま、まさか、アイドルをやめちゃうとか…じゃ、ないよね…?」
「まさか!その、実は私ね。魔法少女になっちゃって…。メディアに出る機会が少なくなっちゃうんだけど、これからも応援してくれたらうれしいなあって!」
その言葉に、ヲタクは目を輝かせた。
「Aeちゃんが月の言ってた新メンバーだったんだ!これからよろしくね!」
でもまさかAeちゃんだったなんて…任務が捗りそうだなあ…とぶつぶつ呟くヲタクを横目に、Aeは何が何だかわからないというような表情をしていた。
「Aeちゃん。魔法少女の本拠地に案内するから、お仕事が終わったら近くの公園の噴水に来てね。ああっ、こんなことばっかり話してたら時間が…。」
つらつらと並べられていく言葉に目が眩みそうだ。魔法少女になんかなるんじゃなかった。
Aeは一人自分のばかばかと考え込んでいた。
「もしかして…場所間違えた?」
指定された噴水へ来たのはいいものの、本人がどこにも見当たらない。
暫く辺りを見回し、帰ろうと思った、その時だった。
「ごめん!!遅くなっちゃったー!!」
上から地雷系の服を着て、謎のステッキを持った少女が降ってきた。
「今日に限って悪魔が多くてさあ。道中にもいっぱいいたから変身解除できないまま来ちゃって…ごめんね!さ、ついてきて!」
そう言うなりヲタクはAeの腕を引っ張り全速力で走った。
アイドルやっててよかったと思う瞬間がこれかあ…とAeは一人ごちた。
「あーもう、悪魔が多すぎて本拠地に帰れないよう…。Aeちゃん、変身して!」
突然変身しろと言われてもわけがわからず戸惑っていると、ヲタクがAeの手を取り、Aeの目元まで持っていく。
「変身って言って!」
「え?へ、変身?」
そう口にした瞬間、世界がピンク色に包まれ、体が勝手に動く。胸にリボンが、スカートはドレスのようなふわふわのスカートになっていた。
「魔法少女 Ae!…え?」
視界が元通りになったのはいいものの、何が起きたのか全く分からない。これが変身…なんだろうか。
「Aeちゃん!背中にかかってる銃で、こいつら撃って!」
なんとも魔法少女に似つかわしくない武器だが、言われたと通りにするしかできることはなかった。
「はー、ありがとう、助かったよ。これで本拠地に帰れる!これからもこんな感じでやってくれたらいいから!」
「う、うん。お役に立てたようでよかったよ。」
お決まりの営業スマイルをヲタクに向けると、満足したのか、さあ行くぞー!と言って茂みの中に入って行ってしまった。
「ここが本拠地だよ!」
「ここが…?」
本拠地は思っていたものより小さく、ドアだけしかないんじゃないかというようなものだった。
「さ、入って入って!」
入ると、たくさんのボタンがあった。エレベーターだということは理解した。
ボタンには
特級部
武器制作部
エンジニア部
総合統括部
総合監査部
情報分析部
諜報部
機密保全部
全部で八種類の部名が刻まれていた。
ヲタクは迷うことなく特級部を押し、エレベーターは下がっていく。
ごうんごうんと轟音を立てた後。
エレベーターがついた先には親子ドアがあり、そこに吊るされた看板には”魔法少女特級部!!!”と大きく書かれていた。
「特級部は私とAeちゃんだけなんだけど…、これからメンバー増やしていくつもりだから!誘いたい人がいたらばんばん誘ってね!特級部に入れるかはわかんないけど。特級部は魔力のある人間しか入れないんだ!」
「へえ…、教えてくれてありがとう。いい人がいたら誘ってみるね。」
「じゃあ…、これからよろしくね。Aeちゃん。」
これは私たちの運命の物語。
このサイトのことも、小説の知識も全く持ち合わせてないのですが、書きたいから書く!って感じでやっていこうと思ってます;;アニメ化目指してるので、ぜひ共有・拡散よろしくお願いします!




