コンビニ店長、開店します。
続きです!
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ついにこの日を迎えることが出来た。そう、自分の店の開店だ。
田舎で家賃が安かったこともあり、会社員時代にコツコツ貯めた貯金で開業することが出来た。
そこにお金を使ってしまったためチラシ配りなどの事前の宣伝が出来なかったのだ。
「開店セールで安くはしているが、お客さん来てくれるんだろうか...」
心配だが、とりあえず店を開けるためにシャッターを上げに家を出た。
商店街はにぎわっているわけではないがお客さんが30人ほどいるように見えた。
「ネガティブにならずこの中で多く来てくれることを願おう!」
そう心に決めて少し大きな音を立て、店のシャッターを開けた。
「初めましてだね.、新しくお店を開くのかい?」
大きな音を聞いて声をかけてきたのは隣の店を経営しているおばあさんだった。
そこで気づいた。そう、引っ越したのに準備に夢中で挨拶がまだだったのだ。
「すいません、挨拶できてなくて...」
「全然いいのよ。私は和子っていうの。あなたお名前は?」
となりの人が優しそうで俺は少し安心した。
「田中翔太です!これからよろしくお願いします!」
「あなたのお店応援してるわ。あら!もうお客さん来てるわよ!
早くお店に戻ってあげて!」
「ありがとうございます!いってきます!」
こんなに早くお客さんが来てくれるとは...
「お買い上げありがとうございます。3点で495円です。」
「すみません。ここにある中華まんも買えますか?」
「買えますよ!では、4点で583円です。」
驚くことにこのように次のお客さんもその次のお客さんも中華まんを買っていった。
恐らく肉まんが珍しく、安めの値段にしているためだろう。
この商店街には町中華があるらしいがさすがに中華まんは置いていないだろうし。
一生懸命接客していると、すぐに夕方になった。全力で接客したため疲れたのと、
中華まんが売り切れてしまったため、もう店を閉めてゆっくりすることにした。
「好きな時に仕事できるって最高だな!」
仕事のことを考えていると、一つのことに気が付いた。
そう、野菜やハム(加工肉)などの食料品が全く売れていないのだ。
商店街を少し見渡しただけでその理由は分かった。
様々なお店があるので八百屋や肉屋があったのだ。
その分、他の店にないような中華まんなどが売れていた。
そんなことを考えゴロゴロしているうちに、気が付けば寝てしまっていた。
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