届かない空。
クリアにならない昨日の出来事
窓辺の曇り空 掛かる雨粒
ふと空を見上げると 私の気持ち
何も見えない 夜の星空
どしゃ降りの雨の中 傘も差さずに歩く
濡れたティーシャツ 心の中の
靴下に浸み込む 水溜まり
冷たいアスファルト
月の代わりに 電信柱の外灯が照らす
消えかけては灯る 眠れない時間
明日の朝には また
息を吐いて 目覚める街並み
無言ですれ違う コンクリートの中
息をひそめた ガードレールの傍
奪われないために 息を吸った
うずくまる
ずぶ濡れの背中に 冷たい風が吹く
重たい身体が 真夜中に裸にさせる
これじゃ生きていけないやって
吹きっ晒しのベランダ
外を眺めてる 臆病な気持ち
飛べない勇気
明日へのカウントダウンが始まる
閉め切った窓に掛かる水滴 私の部屋
雨粒が落ちる 屋根を伝う音 風とともに
布団に包まれば 私の湿った匂い
たくさんついた涙のあと
乾かない内に 朝が来る
どうか夜が明けない様にって
目を閉じて祈った 明け方の雨空
今はまだ知らない 信じることさえ出来ない
夢さえ見られない 僅かな時間
明日の太陽の光 届くことさえ