表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

シルフィード

 ロードランド帝国にある騎士団のひとつ、サクラ騎士団。
 その騎士団にはある噂があった。
 
 その騎士団の団長は神の化身である。故に白銀の団長は歳をとらず永遠の少女である。
 その副団長は少女の加護を受けている。故に漆黒の副団長はあらゆる災いを祓い勝利に導く。

 噂や評判を表現した吟遊詩人の言葉らしい。

 ただ、その誇張された言葉に対してサクラ騎士団の人数は五百騎にも満たず、世にあまり知られていない。
 神出鬼没、一撃必殺、百戦百勝。姿を現わせば必ず勝つ摩訶不思議な存在からその二人は魔女とも呼ばれているらしい。

 そんな話を珍しく村に訪れたとある旅人が話をしてくれ、気づけば私は目を夢中でその話を聞いていた。

 そんな私に話を聞かせた旅人は話を終えるとほほ笑む。

「面白かったかい?」
「うん、でも……」

 けれども、私はただの村の子ども。旅人の話に興味は感じるけれど、この小さな村から出る機会もなければ物語の団長のように活躍できるとも思えない。

「平穏で退屈な小さな世界がこれからもずっと続く。そう諦めるかい?」

 私はその言葉に驚き旅人を見る。

「それもいい。平和は良いモノだよ」
「でも……」

 思いを口にしようとして躊躇う。
 
 口にしたところで笑われると思ったから。

 そんな私の頭にポンポンとして旅人は微笑む

「なら、まずは自分を信じて動く事からだね。それは望んだ結果とは違うのかもしれない。後悔もするかもしれない。でも、それでも信じて誇るんだ」
「でも、もし間違いだったら、もし失敗したら……」
「それが生きているって事だよ。成功するまで続けても、そこで諦める事になってもね」

 その日、その時からから私は剣の稽古を始めた。
 その一歩は無意味かもしれない。無駄な努力かもしれない。
 それでもただ憧れる時より少しだけ、心が躍る日常に変わったような気がした。

R15は基準が不明なので保険です。
造語、非常識的設定も含まれます。
1月24日より二章開始。諸事情により、2日置きに1話更新予定
※戦争タグを追記のうえで4/8より再開とします。 4/1
※仕事の都合上8/27に掲載予定。
一章
1ー1 ねがいとはじまり
2021/10/21 16:17
1-2
2021/10/22 13:02
1-3
2021/10/23 13:00
1-4
2021/10/23 23:11
1ー5
2021/10/24 18:00
1-6
2021/10/25 12:04
2-1 慈悲と無慈悲
2021/10/26 18:19
2-2
2021/10/27 18:18
2-3
2021/10/28 12:05
2-4
2021/10/29 13:02
2-5
2021/10/30 14:04
2-6
2021/10/31 09:37
3-1 じしんとおごり
2021/11/01 13:02
3-2
2021/11/03 09:34
3-3
2021/11/04 13:15
4-1 予感
2021/11/05 13:26
4-2
2021/11/06 12:09
4-3
2021/11/07 18:00
4-4
2021/11/08 12:02
5-2
2021/11/10 19:00
5-3
2021/11/12 12:07
6-1 その後とその後
2021/11/13 12:01
6-2
2021/11/14 09:25
6-3
2021/11/15 14:06
6-4
2021/11/16 09:46
Xー1
2021/11/16 18:23
二章
Xー2 日野ひじり
2022/01/24 17:31
1-1 東部
2022/01/27 22:15
1-2
2022/01/30 19:14
2-1 第四騎士団
2022/02/02 18:34
2ー2
2022/02/05 17:33
2-3
2022/02/08 14:14
3-1 予兆
2022/02/11 17:10
3-2
2022/02/17 19:46
4-1 南セトラ山攻防戦
2022/02/20 17:08
4-2
2022/02/23 21:19
4-3
2022/02/26 14:20
5-2
2022/04/11 14:08
5-3
2022/04/14 19:19
6-2
2022/04/20 23:48
6-3
2022/04/23 18:15
6-4
2022/04/26 23:11
x-3 不幸聖女
2022/05/02 15:08
x-4
2022/05/05 23:23
7-1 愚かな決断と代償
2022/05/09 00:03
7-2
2022/05/14 20:03
7-3
2022/05/17 23:23
7-4
2022/05/20 22:33
7-5
2022/05/26 23:42
7-6
2022/05/29 23:21
7-7
2022/06/02 02:16
7-8
2022/06/13 23:03
7-9
2022/06/22 23:23
x-5
2022/06/26 00:12
x-6
2022/06/28 23:33
8-2
2022/07/10 00:21
8-3
2022/07/12 23:18
8-4
2022/07/16 01:29
8-5
2022/07/24 22:35
8-6
2022/07/31 00:55
x-7
2022/08/04 00:47
9-2
2022/08/12 23:56
9-3
2022/08/16 01:07
10-2
2022/08/23 00:37
x-8
2022/08/27 23:06
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ