表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

主人公の知らない会話

左がドアから出て行った後、校長が真顔で教官に話しかけた。



「お前が負けるとはな、ドミナティウス。お前が試験教官になって以降、全く中期入学者が居なかったというのに、あの覇気のない子供がお前に勝つとは…………」



「…ええ………しかし、あの少年の魔法ははっきり言って異常です。これまでに発見されてきた魔法のどの理論にも当てはまりません」



「それは興味深い」



ドミナティウスが魔法で送った報告書をヒラヒラと振りながら、校長が言った。



「この報告書には裏の未発見魔法の可能性あり、と書いてある。だが、我が国最高峰の魔道研究者達が報告した、未発見魔法はこれ以上ない、という話に関してはどう考えている?彼等を疑うのか?」



「いえ、可能性がある、という話です」



ドミナティウスはジッと校長の目を見つめた。



「…そうか。………先ずは彼の魔法を調べさせてから話すべきだったな。なにしろ、我らは彼らなしにはありえぬのだから………」



「それともう一つ、懸念材料が」



眉根を寄せながらドミナティウスが告げた。



「彼は、軽めのディッド………いわゆる多重人格である可能性があります」



「ほう。具体的にはどのような症状が?」



「戦闘中に口調が終始コロコロ変わり、性格が変わった程度です」



「…………その程度だと、おそらくは人格が完全に形成される前か。発現する人格によっては要注意だな。それも戦闘時のみとなると、厄介なことになりかねん」



「ええ。それに、彼の戦闘能力は相当ですからね」



「その点に関しては大丈夫じゃろう。何しろこの学園には、ワシがおる」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ