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貴方に神聖なる新世界への御加護があらんことを!-新ヨーロッパ戦記  作者: 聖Yohane
〔フランス革命戦争とナポレオン-後編〕
17/18

〔XVI-フランスの野望〕


「メリー...」


私は探し続けた


そして...ある町外れの路地裏で倒れていた少女を見つける...

ま、まさか...


「...メリー...?」


私は近づく、もしもの事があればどうすればいいのか分からない


「...め、メリー!?」


そう、倒れていたのはメリーであった

傷跡が少し残っている、早く応急処置をしなければ状態が悪くなる


「メリー...ちょっと待ってて...」


私は直ぐに自分の服の布を一部破った

私がメリーの腕に触れるとその瞬間傷が癒えた


えっ...?


神から授かった力には傷を直ぐに癒す能力まであったの?


や、破った意味ないじゃない!


取り敢えず...


この力で傷を全て癒した後私はメリーを抱えて



「もうダメそう...かな、フランスを抜け出そうかしら...」


私はフランスを出ることを決意した、これ以上は私の手に負えない気がする


でも、メリーだけは守るって約束したから...




2人はフランスから姿を消した





ナポレオンは2人の行方不明と同時にフランス第三帝政の成立を宣言した


そしてその後日に

『ナポレオンの載冠式と皇紀ジョゼフィーヌの載冠式』はノートルダム大聖堂で行われた


これは後々、画家のジャック=ルイ・ダヴィッドの絵画でさらに有名になるのである





そして、ナポレオンは瞬く間に新たな行動を起こす


フランス第三帝国は神聖ローマ帝国及びスペイン帝国へ宣戦布告したのだ


国の成立から間もなく直ぐに戦争の火蓋は開かれる





スペイン帝国 首都マドリード マドリード王宮(オリエンテ宮)


「なんだと!? フランスが建国から間もなく宣戦布告!?」


「そんな馬鹿なことが有り得るか!」


「ほんとです!」


「えぇい...! やってきたからにはこちらも迎撃しない訳にはいかん!」


「すぐにフランス国境に軍隊を派遣しろ」


「奴らにはピレネー山脈は通れるとは思わないな」



「......そうですね...」



スペイン軍は直ぐに出動し国境沿いに集結してきた


「山脈でしょうか...多少は兵がいるみたいですが」


「山脈を通っていかれるのですか?」


「うむ、我らがナポレオンの軍隊ならばピレネーは越えられるはずである」


「...そ、そうですな」


「行くぞ、スペイン共に思い知らせてやれ...数々のフランスに対する悪戯、今ここで償ってもらおうか!」


「おぉおおおおお!」


「いくぞ!我らならばなせる!」





「...!?」


「どうした!?」


「敵は...山脈の方からです!」


「なんだと!?」


「急いで山脈を防衛しろ!突破されればまずいことになるぞ!」


「くそっ!」


「あいつら!越えやがった!」



フランス軍


「うおぉお! 我々はついにスペイン共の地に足を踏み入れることが出来た!」


「我々としては実にめでたい事である!」


「前方にスペインの軍隊と思われる勢力を発見!」


「来たかっ!」




しかし、スペイン軍の抵抗はそう続くものでもなかった




イギリス 南部 ロンドン バッキンガム宮殿


「何、フランスがスペインと神聖ローマに宣戦布告?」


「王国を打倒した後3ヶ月経ってのことか...」



ドアを大きく開ける音がした



「フランスが動いたのですね?」


「女王陛下...!」


「女王陛下、これを」


「ええ」


「フランスは恐るべき速度で軍拡を始めています」


「おそらく来月には3〜40万は揃えるかと」


「3〜40万!?」


「それだけ次の皇帝にはかなりの期待があるようですな」


「どの道我々も、今フランスとは停戦期間中だが大きな脅威となれば危うい...」


「私達もフランスへ停戦を破棄し宣戦布告するということね…?」


「女王陛下...」


「ええ、もちろん...フランスなんかにイギリスの先は行かせないわ...」





「フランスに宣戦布告よ!」


「はいっ!」


「今すぐ各地に号令を掛けよ!」





こうして、イギリスもフランスへ


この戦争が、欧州...いや、世界に大きな波乱を巻き起こすことになるとは、転移者と転生者の一部にしか分からないのであった





スペイン帝国 首都マドリード マドリード王宮


「国王陛下!まずいです、フランス軍はマドリードまで接近しています!」


「なんだと!? くっ...フランス軍め...」


「国王陛下、こちらへ退避をなさってください!」


「あぁ...」


フランス軍は勢いよく各地の都市を占領し、マドリードの側まで迫っていた


スペインの国王陛下は神聖ローマへ亡命


残ったスペインの政権は降伏を宣言した



「やりましたね...皇帝陛下...」


「まずは一つ目だ、次は神聖ローマ帝国を打倒せねばなるまいな」


「はい...」


「フランスはここから大きく変わることになるのだ...そして私は、ただその先へ突き進むのみ」






「皇帝陛下、支援を求める国が新大陸にて...」




「ほう...この国か、よろしい、支援してやろうか」




フランスは動き出す、その先へ





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