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貴方に神聖なる新世界への御加護があらんことを!-新ヨーロッパ戦記  作者: 聖Yohane
〔黒髪のジャンヌ・ダルク-リナ編〕
15/18

〔XIV-嵐の夜明け〕


「天に行って、懺悔なさい...」



そう私は山賊達に言葉を放った


山賊は勢いよく掛かってきた...その後...


気が付けば無残にも山賊達の死体の山が出来ていたわ...



ボスとも戦った...でも、ボスでも相手にできない程...私の力はとても強いものだった...


山賊達が全滅した頃には...私でも私じゃ無くなってたような...


村の人達は感謝はしてくれたものの...私が山賊を全滅させたことに少し恐怖を感じていたみたい...



たちまちこの山賊事件は広く知られてしまう事になる...



私はこの村を離れる事にした...新しい村に行こうと...




その村に着いた頃には...私は何故かマルセイユの黒髪のジャンヌ・ダルクなんて名前が付けられていたの...


一体誰が広めたのかしら...




新しい村での生活も結構充実していた


いつもの様にメリーと一緒に色んな事をした...



ある日...英仏戦争開戦前に、私は謎の男に出会った...


メリーが王族の娘だという事を知っていたみたい...


その男はメリーをイギリスに預けてみないかという提案を持ち出してきた


でも、私はその提案は受け入れなかった


嘘な話でもなさそうだったが...私はそれでも敵国にメリーを預けるなんて...信じきれなかった



英仏戦争は何故か短期間で終結し、講和会議が開かれるようになった


私はその時もう一度その男と出会った


その男は講和会議でメリーを女王に上げるんだと言い出してきた



その時、思った...フランスごと変えられるんじゃないか...


私は言葉通りメリーを後継者に上げ、フランスではまた新しい王国に生まれ変わろうとしていた。







でも...私は忘れていたわ...歴史を覚えていたなら、あの者の名前が出てこない筈はなかったの...








1801年 フランス北部 パリ ベルサイユ宮殿


「メリー...また、戻ってきたね...」


「うん、懐かしいな...」


「メリー...身長伸びた?」


「えへへ...リナお姉ちゃんに少しでも近づけるようにって思ってたの」


「そうなの...?」


「リナお姉ちゃんみたいに強くなりたい! 」


「私...みたいに...」





...リナには...人を殺して欲しくない...




「リナはそのままの方が良いと思うなぁ!」


「えー? そう...?」


「うん!そうだよ!」





「ねぇ、リナお姉ちゃん、今日の夜は何ー?」


「今日はね...これ!コンソメスープよ!」


「おぉ! 美味そー!」


「実はね、よく作ってるから得意なのよ、期待しててね」


「うん!」







1801年 フランス南部 マルセイユ


「例の計画は...?」


「ええ、もう準備できています」


「...そうか...では...始めよう」


「はい」






「新時代を作りあげるのだ!」





フランス北部 パリ べルサイユ宮殿


「...大変です!ジャンヌ様!」


「何ですか!?」


「内戦です! 第3帝政フランスが南部で独立戦争を仕掛けました!」



「第3帝政フランス?」


「敵の首謀者と思われる人物はナポレオンだそうです!」


「ナポレオン...?」



まさか...ナポレオンってあの...?



「申し上げます!こちらヴィシー方面軍!直ぐに都市が制圧されました! どうか!ご指示を!」



「え、ええ!まずはパリに1部集まっている兵を前線に張らせて、出来るだけ防衛に専念させること!」


「了解!」



「お姉ちゃん?」


「大丈夫...メリーは守る...」





フランス 南部帝国・北部王国国境 リヨン 前線


「くそっ! 押されてる...どうなってんだ!?」


「...各所で南部帝国に味方する軍隊も増えていっているそうです!」


「...まあ無理もない...突然ルイの娘を国王にするなんて国民が直ぐに受け入れる訳はないからな...」


「どうする?」


「私は最後まで戦う...降伏するかはそいつの自由だよ」


「...お前...なら...俺も戦う...」


「...仕方ねぇな...やってやるぜ...」



北部フランス王国 ベルサイユ宮殿


「敵ナポレオンは中央部都市 オルレアンに集結中!」


「...分かった...私もオルレアンに行くわ...」


「お姉ちゃん...」


「マリー...このベルサイユ宮殿から出ちゃダメよ? いい?」


「うん...」


「それじゃあメイドさん...メリーをお願い...」


「はい...」



そう言うとジャンヌは咄嗟に馬を引いて出ていく


「...」


「...ここで王女を暗殺すれば...フランスの女王は私の物...」


「...!?」

私はすぐに離れた


女はナイフを出し、近寄ってくる


「ふふふ...逃げないで...」


「嫌っ!」


今や国王や女王になろうと各地で旧貴族と王族が企んでいたのです

そうなればフランスはまた混沌とした中世時代に逆戻り


逆にそれもナポレオンのフランスの統一戦争を早めるもの









彼女はオルレアンでとてつもない苦痛を受けることになるかもしれない...



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