2話ー親友だろ!
「やっと夕飯か、ホーンの手作りの料理か、気になるな……」
「おまたせ」
「うわぁ、ホーンこんなのが作れるのかよ、おっちゃんの手でこれが作れるなんて想像できないわ」
出てきた料理は、煌びやかで、匂いだけでヨダレがダラダラと垂れそうになる。
「失礼だね、私だってこれくらい、作れるよ」
「いや、これはこれくらいのレベルじゃないよ」
「そうよ、お父さんの料理は世界一美味しいんだからね」
そう言って三人で丸テーブルに座る。
「はい、じゃあいただこうか、いただきます」
「いただきます」
カチャカチャとみんなが黙々と食べ進める。
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「あー美味しかった、また明日もお願い」
「いや、君が泊まるのは今日の1日のつもりだったんだがな、明日もココに泊まるか」
「まじかよ、おっちゃんやっぱり最高だよ」
「はっはっはっはっそれは良かった」
「よし、じゃあ娘さんは今日の話が聞きたいんだっけ?」
「じゃあ聞かせてあげるか? いや、その前に名前はなんていうんだい?」
「私の名前はオレイド=ミリ、ミリって呼んでください」
「わかったミリ、最初から話すよ」
俺は、この町に来たのが初めてだったんだ。
そこで、色々あって裏路地に行ったんだ。
そしたらおっちゃんがチンピラ三人くらいに絡まれててな、俺がかっこよく大丈夫か(キリッ)って感じで声をかけたんだ。
「おい、嘘を言うな、お前は最初に声を出して叫ぼうとしたが緊張して声が裏があ、んっんっんっ」
「おい、それを言うんじゃない、恥ずかしいだろ」
俺は恥ずかしくなったのでおっちゃんの口を塞いだ。
「まぁいいや」
「いや、よくない。コイツは緊張して声が裏返ったんだ」
「おいおいおい、何言ってくれてんじゃ〜。
俺のかっこいいところを見せたかったのに、シナリオココで全部崩れたじゃねえか」
「私はあの時心の中で笑ってしまったよ……
相手にまで声ちっさって言われて……はっはっはっはっ、あー面白いな」
「おい、おっちゃんそれはないぞ、俺は助けたのに、まぁ本番はココからだ、俺はココからチンピラを相手にして戦うんだ」
「まぁ弱すぎて、弱っとか言われていたけどな」
「おいおいおい、何言ってくれとんじゃ〜ココからが、俺のかっこいいところだったのに、おい〜」
「お父さんと、お兄ちゃんは仲がいいんだね」
そんな時に笑顔でミリは言ってきた。
「ああ、この世界でできた、最初で最期の親友だよ」
「親友?」
「まだ小さいミリにはわからないかな、一番仲のいい友達ってことだよ。
「そうなんだ、じゃあミリとも友達だね」
「うん、そうだよ」
俺はそう笑顔で返した。
「じゃあもう夜も遅いし、ミリは寝なさい」
「うん、お父さん」
おやすみー
「じゃあ、私たちも寝るか、おやすみ」
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「異世界に来て1日目か、疲れたな、もう寝るか」
そう言って寝ようとすると頭痛がいきなり来た。
「ウッ、な、なんだ頭が痛い」
なんだこの映像は。
「お頭〜ココが武器屋ですよね、燃やす準備はできました」
「よし、俺たちに恥かかせた分コイツらは俺たちが燃やしてやる」
「はい、じゃあ点火しますよ」
「なんだったんだ、さっきのはココの家に火を点火する? と言うかこの症状はなんなんだ、未来予知?」
「あれは夜中だったな、夜のいつ来るかはさっきのじゃわからなかった。ココに影響を及ぼすわけにはいかない。俺が、俺が守るしかないんだ」
まずは騎士に連絡か、いや、おっちゃんに連絡してもらおう。
「おっちゃーん、騎士に連絡してくれ、早くできるだけ早く」
「ううっなんだ、まだ寝たばっかなのにどうした」
「朝のチンピラがココに火をつけようとしてるんだ」
「なんだと、早く、連絡しなくては」
「俺はこの家を守ってるからおっちゃんは連絡を頼む」
「ああ、わかった」
「これでオッケーだ、何が起こってもこの家は傷つけさせない」
そう言って俺は外に出た。
「お頭〜ココが武器屋ですよね、燃やす準備はできました」
やばい、思っていたより来るのが早い、騎士が来るまで時間を稼がなくちゃ。
「よう、朝あった弱い男です」
「あ! お頭、朝あったなんか蹴りが異様に弱い男です」
「あーあいつか、で、どうした俺たちの邪魔をするのなら殺すぞ」
「うるせーな、もうすぐ騎士がここにくる、お前たちは終わりなんだよ、逃げたきゃ逃げやがれ」
「絶対ハッタリですよお頭、こんなやつやっちゃいましょう」
「ああ、ぶっ殺してやる」
「きやがれ、俺は目だけは良いんだよ、全部避けてやる」
「はっ、やっちまえ」
「うりゃ!」
チンピラが俺に朝と同じく右ストレートをあてに来た。
「危なっ」
そう言って避け、俺も右ストレートを相手にやる。
「弱っ!」
うん、詰んだ、もうだめだ。なんかチンピラたち剣とか持ち始めてるし、ヤダヤダヤダヤダ、やばいよーちびりそう、つか騎士来るの遅くない、俺が死んだからじゃ遅いの分かる?と考えていると相手が俺に剣を振りかざした。
「あぶね〜、本当に死ぬから、やめよっ」
「コイツ何言ってんだよ、殺しにかかってるに決まってるだろ」
「うん、もうやめよう」
「うるせーな、もうやっちまえ」
「そこまでだ!!」
「お前たちは包囲されている、大人しくこっちに来い」
「お頭、あいつの言ってること本当でしたね」
「くそっ覚えてろよ」
「あー、本当に怖かった、泣きたい」
「ラク、本当にありがとうな、お主は私の英雄だ」
「うるせえよ。親友だろ、これくらい当たり前だ。
ということで、明日からも泊めてね!」
「こちらこそ泊まってくださいだよ」




