評価して下さい、って言われても・・・
2012年頃の実話。
台所の黒いアレが嫌いな方は注意。
なろうの評価ポイントのお話しではありません、引っ越し業者のお話しです。
それも前回の引っ越し時のエピソードを、そろそろ解禁しようかなと。
四月になりまして、職場が異動になりました。
引っ越しということになりまして、段ボール箱に詰めた大量の荷物を業者さんに運んでもらいまして。
指定した場所それぞれに設置して頂き、下ろし忘れが無いか確認して、
後の荷解きは自分で・・・の、その前に徐に突き出されて来る携帯電話。
引っ越し業者さんの、本社から
『当社スタッフのサービスにご満足頂けましたか? 何か問題点・ご不満はございませんか?』
という、最終確認が来ます。
これねぇ、無理だと思いませんか?
携帯電話をこちらに差し出して来たのは、直前まで引っ越し作業をしていた。
スタッフリーダー様本人なんですが。
お互いの距離は、リーダー(男性)の腕の長さ分だけですよ。
本当に不満が有ったとしても、本人を目の前にして、ちょっと言えないでしょう?
本社の住所が既に印刷された『お客様アンケート調査ハガキ』も、貰いましたがそのお話しはまた後程にさせて頂きます。
問題点は二つ(こちら側の)。
1.引っ越しの前年に東日本大震災がありまして、家中の本棚やクローゼット等の地震で、飛んだり倒れたりしては困る大型家具は、みんな転倒防止のために固定されていました。
2.台所の黒い悪魔こと、G撲滅の為に家庭内のあちらこちらの物陰には、『その場で死なずに巣に帰ってから死ぬ、巣に居る仲間もその死体を云々』と言う、謳い文句で有名な"黒い”殺虫剤を使用していました。
他の家具をどかした後でないと、固定器具を外せない家具が三箇所程あったのですが、その裏側から出てきちゃったんですね~アレが。
隙間ノズルも入らない狭い隙間のその奥の奥に、カッサカサに乾燥しきった、他のを食べて最後に死んだヤツが。
業者さんの方は我が家がその日の三件目、『時間に余裕が出たら更にもう一件仕事をこなします。』
とか聞きました。
それで、業者さんは帰り、私達は夕食を外食で済ませて。
翌日から仕事ですから全部の荷解きは無理にしても、まずは何はともあれ目覚まし時計を枕元にセット。
私は台所の調理器具から、家族は明日着る服もそこそこに、まずテレビの設置から。(ちょっとw)
本棚の固定されていない可動出来る棚板が、下の方に『引っ越しスタッフ』さんによって、下の方に積み重ねて置かれていました。
本棚全体の写真を撮っておいてあるので元の位置は分かるし、段ボール箱を開けて中身を戻すのは無理でも、棚板だけでも戻しておけば、皆で毎日少しずつ戻していけるだろうと、上から順番に戻して・・・
挟んであったんですよね、棚板と棚板の間にアレが。
「・・・・・・」
慌てず騒がず、特に誰にも言わずに無言で捨てました。
引っ越し当日には本は全て箱詰めされて、本棚はすっかり空っぽでした。
棚板は、スタッフによって下にまとめられたのです。
家具の裏の埃を運び出し前に払う、と言うのもサービスの謳い文句にもしている会社ですしね。
見ていない筈も無いのですよ。
食器を包んでいた梱包材で厳重に包みましたけど、ちょっと触れると砕けて粉になりそうな位に、乾燥してましたから。
10代の頃ならキャーキャー騒いでいたでしょうけどね、大の大人が何をやってんだろう、って位にしか思わないです。
さて、手元にはハガキがあります。
さすがに会社側の人間だって、スタッフ本人が目の前にいては言えない事も有るだろう、というのは分かってはいるから、問題点を後からでも情報提供してもらえるように渡しているんでしょうが。
当日作業をしていたスタッフは三人。
黒いアレが挟まっていたのがワザとでも、苦情が行ってハガキの差出人の名前は出さずに、三人が問い詰められたり処分を受けた場合に、どう反応するでしょうかね?
クレーマーと言うほどじゃないけど、我が家の男性陣はこういう時に黙っている性格じゃない。
やられた事は姑息と言うか、つまんない悪戯レベルですけど、キッチリ抗議しそう。
全てのお客さんに同じ事をしていない限り、本人にはすぐに差出人が誰か気が付きそうですよね。
現住所どころか、家の中を二時間は歩き回って、部屋の間取りも使われている鍵も、家族構成も顔も知っている相手ですよ。
個人情報どころじゃないですね、苦笑うしかありませんね。
四時間位しか知らない相手が、逆恨みして何かして来るかどうかは、判断なんかつきっこありません。
正社員だったのか、契約社員なのか、バイトだったのか?
今でもあの会社に勤めているのか?辞めたのか?
全国的に有名な大手会社に保管されている、引っ越し時の情報はいつまで残されているのか?
などといった事を、当時は大真面目に心配していた訳ですよ。
すっかり忘れて、今回5年も経ってバタバタ引っ越ししている時に、家族に「そんな事があったんだよ。」と笑い話にしてますが。
でも、職場で引っ越しする同僚がいる時には、その都度このネタは話しています。
今回の自分の時は、件の引っ越し業者の営業の方には「二度とたのみません」って言って、見積り時の新住所のデータを消してくれるように言いました。
(※)営業妨害したい訳では無いので、会社名は本文に書きません。
怖いのは虫ではないのですよ。