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165回目の転生で手にした幸せ  作者: 千登瀬 餡霧
8/12

説話:捻じ曲がった女神と道化の神

お読みいただきありがとうございます。

新しい神が登場いたします。

俺-リュートが転移門から消えたあと、女神は顔をうつ向かせながら、わなわなと震えていた。

すると、突然-


「・・・・ぷっ、ぷははははははははははははははは‼」


-笑い出した。


先ほどまでの威厳も、大人びた雰囲気もなく。

ただ普通に笑った。

女神はなおも笑う。

「あーはははは、あははははははははは、いーよ、いーよ!

やっぱり君はさいっこーーーーに、いいいいいいいいいいいいッ‼」

女神が発狂が最高潮に達する瞬間、


「やあ、楽しそうだね」

と、唐突に声をかけられた。

女神が振り返ると、男がいた。

いつもくる黒髪の男ではなく、茶色と赤が混じった色のローブに茶髪、

身長は170cmほどで、顔はローブを深くかぶっているので見えない。

声音は、まだ若さが残っており

どことなく軽い印象があるため人懐っこさそうである。

そんな彼の名は-

「あら、来てたの・・・ロキ(・・)


人も、神々さえもだまし、娯楽のためなら手段を選ばない道化の神-ロキ。

そんな神の登場に女神は、目を細ませると

「・・・今日は、なにしに来たの?」

「・・・いや、彼の様子を見ようと思ったんだが、ちょっと遅かったかな」

そんなロキを見ながら女神は嬉しそうに

「・・・そうね」

そっけなく答えた。そんな女神のめずらしい姿に、ロキは質問をする。

「・・・それにしても、何がそんなに楽しいんだい(・・・・・・)?」

そんな分かり切っているようなロキの言葉に女神は、ニンマリ、と口をゆがめると

「-だって、あの世界で幸せに(・・・)なんか、なれるわけない(・・・・・・・)じゃな~い!

あいつは、あの世界で絶望して、死ぬのよ~」

女神は嬉しそうに、この先の未来が見え透いているように語る。


そして、あるところ(・・・・・)を見る。

そこにはテーブルがあり、そこからは風景が見える。

ミニチュアな大地があり、大陸の中央には一際大きい国があり周辺にいくつもの国がある。

そして、大陸の空からなにかが落ちていく(・・・・・)のが確認できた。

それを見ながら女神は、満足そうな顔をする。


(・・・・・・・・・)

その姿を見ながらロキは苦笑する。

(・・・・君が笑ってられるのもいまのうちだよ(・・・・・・・)。)

道化の神は、中立どちら側にもつくことはない。

そうして、今日も道化の神は暗躍する。

ロキはいったい何をする気でしょうか?



次回で、戦闘に入ります。


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