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165回目の転生で手にした幸せ  作者: 千登瀬 餡霧
6/12

3:転生第一回目

内容が期間があいて完成したので、

読みにくいところがあるかもしれませんが最後まで読んでいただけると幸せです。

「うあああああああーーーーーーー!?」

不規則に回転しながら、重力に逆らわずに落ちてゆく体。

雲一つない青空、顔にかかる突風。

これが現実ならば、地面に落ちた瞬間に死ぬだろう。

しかし、あの女神もそこまではひどくないようだ。

落下地点付近には湖があった。

そこに飛び込めば助かるかもしれないが、

この落下スピードではただでは済まないだろう。

「しっしぬぅううううううーーーー‼」


・・・数秒後、周囲の森の木々よりも高い水しぶきが上がったのは言うまでもない。




水しぶきが、収まった後水面が泡立ち始めた。

そして一気に水がかきあがると、

「がばっ、たったすけて」

溺れかけている人間が出てきた。

もがきながら、何とか岸につけた。

「ハァーハァー・・・ふざけ、やがって・・・」

そう言って、地面に身を投げ出す。

しばらく吸う暇がなかった空気を肺いっぱいに吸い込んだあと、

周囲を見渡してみると周りが木々に囲まれた森だった。

さながら、ファンタジー感あふれる森だった



とりあえずこれから、どうしようか考えていると、思い返したような痛みが頬に伝った。

「いっ、た。どこで切ったんだ?」

頬を触ると切れた跡があった。

そうそう深くない傷だが、念のためと湖を鏡代わりに見ようと、水面を覗き込んだ。

「なっ!?」

俺はあまりの驚きに唖然してしまう。

湖面に移りこんだ傷はそれほどでもないのだが、問題は傷ではない()だ。

「だっ、誰だこれ?」

湖面には美少年がいた。

髪の毛は、黒髪から金髪に近い色になっている。

顔は小動物を思わせるようで瞳は金色になっている。

身長は160cmほどで、中学生ぐらいの年だ。


事実、それが転生した後の自分の姿だというのを理解するのに時間がかった。


まるで・・・中学生ぐらいに戻ってしまった気分だ。

いや、実際そうなのだが自分でも認めたくないのだろう。


・・・・とりあえず、山を下りるか。

しばらく、森の中を歩いて自然を満喫する。

「・・・にしても自然がきれいだな」

学校生活をしていては、なかなか味わえない自然だ。

俺はしばらく自然を満喫しながら歩いた。


・・・だが、そんな時間もすぐ終わってしまう。


ブルゥウウウウウウウウウウウ

近くで獣の鳴き声がする。

不安になった俺は、近くにあった茂みに逃げ込んだ。

・・・・これで大丈夫だろう、と思ったときピチャピチャと雨が頭に当たった。

だけどその雨は、必要以上に粘っこく冷たくなかった。

察しの通り近くにいた獣である。

その獣は、日本でいう猪だった。

しかし体長は、全長2mぐらいで顔には片手剣のような角が2本はえていた。

明らかに異世界にしか存在しないものである。


ブフゥゥウウウウウウウウウウ

感情の見えない目で、俺を見つめてくる猪もどき。

「・・・・・」

『・・・・・』

「・・・・・」


『・・・・・・・・・・』   


「・・・・・・・・・・」


しばしの沈黙の後、猪もどきがにんまり、と口を開いた。

それに合わせて俺も苦笑交じりに笑った。

猪もどきが、にんまりと口をゆがめながら一歩踏み出す。

そして俺は一歩後ずさる。

そして体を180度曲げると、声をあげながら駆け出した。

「うぁぁあああああーーー‼」

『ブルガァァァアアアアアアアアアア‼」


こんなスタートから俺の長い、長い転生を繰り返すことになるのであった

お読みいただきありがとうございます。

次回からが165回目の転生です。


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