誘坐来 遊憂と彪樫館
え~…
すいません。
読みにくいかも…
オレはいま、巨大な館の前にいる。
オレの名は誘坐来 遊憂。
やたら「ゆう」が多いが、まぁ、そこは気にしないでくれ。
さっきからオレとか言ってるが、オレは女だ。
12歳だ。
子供だ。
女だ。(大事なことだから、2回言ったぞ。by遊憂)
まぁ、オレの容姿は…。
よく可愛いって言われる。
紫のロングなんだが…面倒臭いから、よく後ろで一つにまとめてる。
今日はまとめてないが。
服は…よく着るのが白と黒系。
きょうは珍しい赤だ。
よくスカートを着る。
それはともかく……
オレの前にある館は、彪樫館というらしい。
この街では超有名なのだ。
選び抜かれた超ラッキーな人だけが入れるらしい。
そして、今日オレは此処に入る。
かかってこい!彪樫館!
意味のわからない闘志の炎を必死で消していると…
「あ!きみ?今日ココに入るひと~」
気の抜けるような軽い声が聞こえた。
一人の男がデッカイ扉から出てきていた。
一言で言うと…
「チャラい…」
「おーい!聞こえてる聞こえてる!」
口から出ていたようだ。
でも口を塞ごうとする気は、無い。
「で、きみ?」
細いグリーンの瞳がオレの瞳とぶつかる。
「あぁ。オレだがどうかしたか?」
「オレ」とオレが言った途端、ビックリしたように男の瞳が揺れた。
「君、おとk「女だ。」
「な~んだ…びっくりしたジャン…」
「見た目で分かるだろう…」
ふ~ん…と男が言い、
「ま、いいや!オレ、賽亞蛇 蝋!案内役。ようこそ彪樫館へ!」
重そうな扉を片手で開けた。
ヒョロそうだけど、力あるんだな。
扉は鉄製っぽいし、厚みも相当ある。
ふ~ん…
にやけそうな顔を押さえる。
ゴゴゴゴ…
ここから、オレの、新しい生活が…
オレは、新しい生活に微かな期待を寄せる。
それが、すごく疲れる生活だと言う事を、オレはまだ知らなかった。