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みんなが起きてくる8時ごろ。

りん…ちりん…

どこからか、鈴の音が聞こえた気がした。


**************************


「えーもう行っちゃうんスか?」

「そうなのよ。ゴメンね?」

「今度はコッチに遊びに来いよ」

「はいっス…」

ふてくされてる刹鬼をよそに、着々と帰る準備を進めているオレ達。

よし、まとめ終わった!

その時…

ちりん、ちりん。

[サミシイナァ。モウイッチャウノ?]

「ーーーーーッ!」

後ろから聞こえたから、反射的に後ろを向いてしまう。

誰もいない…気のせいか…いや、今確かに…

鈴の音と一緒に、誰かの声…そう。

【久しいですね。遊憂】

あの狐の面を被った男の声だった。

それに、声はもちろん、鈴の音にまで違和感を感じた。

普通ではない、何か。

それが、あの鈴には有る。

音色が低くて、でも高くて。

ゴロゴロとのぶとい音を感じれば、奥にあるチリッと短く響く音も感じる。

自分で何を言っているか分からなくなってきた。

とにかく、普通じゃないんだ。あの鈴は。

矛盾。矛盾の繰り返し。

あの音を聞くだけで、頭が割れるように痛くなる。

他のみんなも同じなのか?

「…い!おい、遊憂!ゆーうーゆーうー!」

ハッとする。

深く考えすぎてたみたいだ。

「んじゃーなー!また来るよ!」

蝋が大きく手を振り、オレ達もそれに続く。

「じゃーねーっス!」

屋敷に背を向け、歩き始める。

ここは竹藪の近くに建っている。

そこを抜けると、小さなバス停がある。

それに乗り、街までいけるのだ。


*****************************


バス停までついた。

……あっ…

「刹鬼にお母さんのこと聞くの、忘れてた…」




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