5/6
第5章: 超人化への課題――神なき世界の倫理とリスク
5-1. がん化や制御の失敗リスク
身体や脳をいくら改造しても、不具合や予期せぬ暴走が生じれば命取りになり得る。たとえば遺伝子操作や幹細胞活用で若返りを目指す実験では、がん化リスクが高まる問題があるし、AI脳への転写もデータ損壊やハッキングリスクを無視できない。クローン移植なら、意識の転送中に失敗することも想定される。
5-2. 不死化社会のディストピア性
もし超人が完成し、不死化技術が特定の層の独占物となれば、社会格差が極端に広がり、支配階級が永遠の権力を握るディストピアが訪れる可能性もある。逆に、誰でも不死化できれば人口増加や資源枯渇がさらに深刻化し、文明の維持が難しくなるかもしれない。つまり、技術的には超人化が実現しても、それが人類全体の幸福と結びつくかどうかは定かでない。




