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42 王妃の依頼

今日のクレハ商会にはクレハのみでルークの姿はなかった。ルークが先日の一件で受けた傷は既に治っていたが、まだまだ無理をさせることはできないとクレハが無理やり休ませているためだ。


そのため、一人で商会をきりもりしているクレハは大忙しだった。そんなクレハの元に大急ぎで店を訪ねてきた者がいたのだ。


「クレハ様!クレハ様はいらっしゃいますか!」


突然店に飛び込んできた男にクレハや店にいた客たちは驚き、一斉に目を向ける。クレハはそんな男に対して何事かと尋ねる。


「お客様、いったいどうされたのですか?商品をお買い上げいただくのであれば並んで頂かなければ困ります」


「し、失礼いたしました。私は商品が欲しいのではなく、今回は王妃様の命でクレハ様をお迎えに参りました。どうか私と一緒に王都にいらしていただけないでしょうか?」


クレハは王妃の命と聞き、急用であると考えたが今は自分一人しかいないと思い出し、少し待つように言おうとする。しかし、それに待ったをかけた男がいた。


「オーナー、王都に向かってください」


そこには今日は休むようにクレハが言っていたルークがいた。


「ルーク!どうしてあなたがここに。今日は休むように言っていたはずですよ」


「僕は大丈夫ですよ。もうすっかり治って、早くオーナーと一緒に働きたいんです!」


「しかしですね、あんなことがあったばかりなんですよ。休みすぎでもいいくらいです」


「オーナー、王妃様に呼ばれているんですよね、それならすぐに王都へ向かうべきです。ここで、王妃様に認められればクレハ商会はさらに大きくなることができます。僕はその枷になりたくはありません。ここは僕に任せて早く王都に向かってください」


クレハはルークがどうしても譲らないと分かるとため息をつくのであった。


「はぁ、あなたは一度言い出したら言うことを聞かないのですから。いいですか、くれぐれも体調が悪くなれば店を閉めていいですからね。分かりましたか」


「はい、分かってます。いってらっしゃい!オーナー」


「行ってきます。ルーク」


クレハは迎えに来た男と共に王都へと旅立つ。





王都につくと早速クレハは王妃の元に案内された。そこには王妃とメイドのサラが待っていた。今日は珍しくサラが食べ物を要求しない。サラも今回のことは重要なことだとわきまえているのだ。


クレハが部屋に入ると王妃は椅子に座るように促し、早速クレハを呼び寄せた用件を話すのだった。


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