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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
十三章 王立学園
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356 ギュラーと学園長の評価

「あの?いったい、何のことです?」


蔑んだ目で見られているのは自分であると考えていた学園長であったがクレハから蔑んだ目で見られているのはギュラーという話を聞き、訳が分からないといったような表情をしている。しかし、彼女から今までの経緯を聞くとその訳を理解するのだった。


「学園長、おっしゃってくれましたよね。何かあっても責任は取って下さると。」


「まぁ、確かに言いましたね。」


「おい、ふざけんなよ。なにが責任を取るだ、教師がこんなことをしていいのかよ!」


もちろん、ギュラーはそんなことを許せるはずもなく、声を荒らげるが学園長は生徒たちに自分の秘密をばらされ、自棄になっているのだ。


「分かりました!何だって、やってやろうじゃないですか。そもそも、別にクレハ先生は香水を自分の商会で売り出しただけなんですから、何も問題なんて無いですよ!責任なんて知ったことではないです。」


「えっ、学園長、それでいいんですか?」


先ほどまでは責任を取ると言っていた学園長であったが急に投げやりになってしまい、クレハは思わずツッコんでしまう。


「良いんですよ、それも商売の一環です。なんで私が商人の戦いに責任を取らないといけないんですか。クレハ様に喧嘩を売ったホルイン家が悪いんです。」


「「「「「え~~っ。」」」」」


この言い訳にはさすがのクラスメイト達も酷いと考えたのか、非難の声を上げる。


「学園長、流石に無責任すぎない?」


「だよな、さっき自分で責任はとるって言ってたのに。言ってること、違うくないか?」


そうして、いつの間にかギュラーと同様に学園長までクラスメイト達から冷めた目で見られてしまうが彼女は周囲の状況に気が付いていない。


「えぇ!私は責任なんて取りませんよ。大人はみんな汚いものなんですから。ホルイン家がなんです、クレハ様を潰そうとしたのが間違いだったんですよ。あはははっ、これで問題児もついでに退学でぇす!」


こうして、生徒たちは学園長とギュラーを冷ややかな目で見つめていたことが、ほかのクラスにも伝わり、ホルイン家の傲慢な態度と学園長の本性が学園中にバレてしまうのだった。


もちろん、学園中に伝わっているということは国中にも知れ渡っていることで・・・。




「どういうことだ、香水の売り上げが全くないではないか!貴族どもは一体どうした!」


「も、申し訳ございません。なぜか予約されていた方達が全員、キャンセルされて。ただでさえ、売り上げが少なかったものがゼロになってしまいました。」


「ふざけるな!それを何とかするのがお前だろうが。今すぐに原因を調べて何とかしろ!」


人気がゼロになったことでブランド化されたホルイン家の香水は存在せず、ただの匂いのついた水となってしまったのである。


よろしければブックマーク登録や↓にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただければ大変うれしく思います。


また、作者は他の作品も投稿していますので興味がある方はそちらもお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今回も面白かったです。 しかし学園長が少しかわいそうだなー。 学園長の責任の取り方は、ギュラーの退学処分の裁定だけですよね? その前にぶっちゃけたのは余計だったような気がするんですけど……
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