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32 マタス公国

諸国会議のためにコーカリアス王国を訪れていたのは商人たちだけではなかった。諸国会議に参加するマタス公国の王と共に王子であるダダはコーカリアス王国を訪れていた。マタス公国は小さい国ながらも、複数の金鉱を所有しておりとても豊かな国だった。しかしながら彼らの主要産業は金鉱しかなく、それ以外の技術はかなり遅れていた。そのため、ダダは王から他国の文化を学ぶようにと命じられていたのだ。


そんな彼らは王都に向かう途中でピトリスによっていた。王から命令を受けているダダがピトリスの街で話題になっているクレハ商会が気にならないはずがなかった。


ダダとその従者ロイはクレハ商会を訪れる。彼らは商会で見るものすべてが新鮮で見たことないものばかりだった。


「ロイ、いったいこれは何だい?初めて見るものだよ。何かわかるかい?」


「申し訳ありません。私も見たことがありません、店員に確認してみましょうか?」


「いや、それなら私が直接確認したい」


彼らは初めて見る商品が何なのかを知るためにクレハの元に行き尋ねる。


「すまない、この商品だが、これは何のための商品だい?」


「はい、これはボディーソープというもので普通の石鹸に比べ汚れがよく落ちるものとなります。本来は体を洗うためのものですが布などでも使用できます。試しに使われてみますか?」


そう言うとクレハは汚れた布とボディーソープを用意しダダに手渡す。その様子を見たロイは王子にそのようなことをさせるわけにはいかないと自らがすることを名乗りでるが、それを王子が止める。王子が好奇心に負けて自らボディーソープを使いたがったからだ。


彼が早速ボディーソープを使ってみると汚れがどんどん落ちていく。その様子を見ていた王子は驚くがそれ以上にロイが驚く。


「ロイこれはすごいな。こんなにきれいに汚れが落ちるよ!」


「ここまで落ちるとは信じられません。普通の石鹸ではここまできれいに落ちませんよ」


「そうなのか、ぜひこれは欲しいものだな。この商品を5個ほど見繕ってくれるか。」


王子はロイの言葉に驚き王からの命令を果たすべく、たくさんの商品を購入する。


「今は王都に向かわなければならないから、あんまり買えないけど帰りはほかの商品もたくさん買うからね!これはすごいよ。」


「かしこまりました、その時はお待ちしています」


そうクレハに告げると彼らは王都へと向かっていく。


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