表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
十章 エンポリー連邦
281/387

272 開き直り

「そもそもプアア王妃はご子息を殺されたと言いますがそれも間違いなのです。」


「はぁ!そんなわけがないでしょう、息子はこいつらが作ったハンバーグを食べて死んだのよ!」


ウィンズス国王がそもそもの間違いをプアア王妃に対して指摘すると彼女はそんなはずがないと真実に目を向けずに未だにナタリー王妃に対して敵意を向けている。


「ですから先ほどから言っているようにこのハンバーグは少量を食べたところで全く無害なんですよ。それよりもナタリー王妃に暴言を吐いたことはチーリエ国王にバレてしまったんですからこの際教えて欲しいのですが、ハンバーグを販売していた店に入った強盗とはあなた達なんじゃないですか?


私の優秀な部下が調査を行った結果、あなたのお付きのものが強盗に押し入っているのを見たという情報を掴んだのですが。」


ウィンズス国王が確信に至ったように尋ねるとプアア王妃は悪びれる様子など全く見せずに既に色々バレてしまっているのだからそこまで調べられていたら嘘をつく必要がないと自身が強盗に入ったことを自白する。


「はっ、そうだよ。どうせそこまで聞いてくるってことは確信しているんだろ、それならしらばっくれたところで意味はないからね。そうだよ、こいつらがハンバーグをよこさないから材料を盗んでやったんだ、そうすれば自分でハンバーグ作っていくらでも食べることが出来るからね。」


ナタリー王妃に暴言を吐いていただけでは飽き足らずに強盗にまで押し入ったことを彼女が自白すると王妃の行いとは思えない行動に周囲の貴族達の驚きは最高潮に達する。


チーリエ国王は開き直り、さらに信じられない行いを自白する彼女の行動に歯を強くかみしめ怒りをこらえており、チーリエ国王と共にこの場にやってきたエンポリー連邦の関係者に至っては頭を抱え、倒れ込むものまで出てしまった。


「やはりそうでしたか、それで、確認なのですがその盗んだ材料を使用してハンバーグを作り、自分たちで食べたのですか?」


ウィンズス国王はここが最も重要な点だとでも言うようにプアア王妃に尋ねると彼女は何を当たり前のことを尋ねているんだと怪訝な表情で彼の質問に答えるのであった。


「何を当たり前のことを聞いているんだよ、ハンバーグを食べたかったから盗んできたっていうのに作って食べなければ意味がないじゃないか!」


「あぁ、なんということを・・・。」


すべてを理解したウィンズス国王は深い深いため息をつきながらプアア王妃を非難するような目で見つめ、黙り込んでしまうのであった。


皆様、あけましておめでとうございます!

本日は昨日言っていた通り、お正月ということで連続投稿をいたします!


全4話、投稿します。このお話が1話目です。

すぐに続きが投稿されますのでお楽しみにお待ちください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] というかさ、このハンバーグは、全世界に伝える為に作られた料理だよね?しかも家庭でも出来るように。 その事を知らないとはいえ、ちゃんと伝える為に作った料理を、自身の欲望の為だけに、作り方を教…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ