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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
二章 中小商店・商業組合
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26 クレハのアイデア料理

王妃とサラがクレハの元を訪れるとクレハとルークが商会の前で二人を待っていた。


「王妃様、サラ様、先ほどはありがとうございます。お約束通り、お二人には従業員一同でご対応させていただきます、とは言いましても2人しかいませんが。それに、王妃様には私の新しく考えたパンを食べていただきたいので、ぜひお召し上がりください」


その言葉に反応したのは王妃ではなくサラだった。彼女は食い気味にクレハに問いかける。


「クレハ様、新しく考案されたパンとは一体どのようなものですか!」


そんな彼女を見て王妃はあきらめたようにサラに話しかける。


「サラ、あなたいい加減にしなさい。クレハは私に食べてほしいと言っているのですよ。ここは私が先に食べるべきですよ」


王妃は早速クレハから手渡されたパンを食べる。パンを食べる際にクレハはパンについての説明を行う。


「王妃様、これはパンにポテトサラダといわれる食べ物を挟んだものです。ポテトサラダとはジャガイモとキュウリ、ハムを合わせてマヨネーズであえます。ぜひお食べになってください」


王妃は早速、一口ポテトサラダパンを食べる。そのパンはパンであるのに食べ応えが十分でなおかつ、マヨネーズのコクがポテトとマッチしていてとても美味しく感じられた。


「クレハ、これは本当においしいですよ。マヨネーズとポテトとパンが見事に合っています」


その光景を見ていたサラはもう限界だった。先ほどから王妃が食べるたびにパンにひたすら目を向けている。そんなサラを見かねてクレハはもう一つ用意したポテトサラダパンをサラに渡す。渡されたパンをサラは一かじりする。


「サラ様、こちらをどうぞ」


「!ありがとうございます。それでは早速、これはまた、食べ応えのあるパンですが、ここまでおいしければいくらでも食べてしまえます。クレハ様もう一つください」


サラは今日も絶好調だった。彼女たちはしばらくポテトサラダパンを楽しむと王都での仕事を遂行するため、王都に帰還する。


「それでは、クレハそろそろ私たちは王都に帰ります。これから毎日使いの者にパンを買わせに行かせますのでよろしくお願いしますね」


「かしこまりました。この度は本当にありがとうございました」


クレハは二人に頭を下げ送り出すのだった。


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