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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
九章 リーシア教
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242 事件

ノイマンからリーシア教が関わっているという話を聞き、クレハ達一行はクレハ商会の隣にあるクレハの宿にて問題が解決するまでの間、宿泊していた。クレハがリーシア教への対策を考えているとルークが大声をあげ、クレハの部屋へと入ってきたのだ。


「オ、オーナー、大変です!た、大変なんです!」


クレハはその声を聴き、また店で暴れているものが現れたと考えた。しかしながら若干ではあるが外の様子も騒がしいような気がしたため少しばかり気がかりではあった。そんな気がかりは次のルークの発言で分かることになる。


「か、火事です!店の方で火事です、こちらにも燃え移る可能性があるので急いで逃げてください!」


「か、火事ですって、早く消火をしないと。」


クレハは火事と聞き急いで消火に向かおうとするもルークに止められてしまう。


「何言っているんですか、オーナーが火元に向かってどうするんですか。消火は従業員の人たちでやっていますからオーナーは逃げてくださいよ。どこの国に自分で消火に向かう貴族がいるんですか。」


「で、でも店が燃えているんですよ。私が向かわないでどうするんですか!」


「念のために逃げてもらうだけで消火できますから。ほら、既にここに泊まっているお客様は避難を始めていますよ。とにかく消火は任せて逃げてください。」


ルークの説得もあり、クレハは他の宿泊と共に一時、避難するのであった。幸いなことに火は燃え広がる前に消火され店の一部が焦げる程度で済んだようだ。しかし今回は火事ということで死人が出る可能性があったためクレハはかなり激怒している。


そんな中、犯人が兵士に捕縛されたという情報がクレハの元へと舞い込んできたのだ。どうやら今回の被害にあった店がクレハの店であることやクレハ自身が男爵であることから今回は特別に捜査状況を教えてくれると言うのだ。


クレハはおそらくは今回もリーシア教の仕業であると考え、ルークにとある命令を下しておく。もしも今回の件がリーシア教のせいでなかった場合でも今までの行為を許すわけにはいかないためその報いを受けさせるためだ。


「ルーク、少しお願いしたいことがあるのですがいいですか。」


「えっ、はい、大丈夫ですけど火災の場所に行きたいとかはダメですよ。いくら店の一部が焦げた程度であっても、まだ安全確認が済んでいないんですから。」


「そんなことではないですよ、火災に関しては兵士の方に任せます。私はその間にできることをしないといけないですからね。神の名を騙る教団には世の中から退場していただきましょう。」


ようやく、クレハはリーシア教に報復を行うべく、動き出したのだった。


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