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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
二章 中小商店・商業組合
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24 ??突撃!

衛兵が住人たちに向かっていく。住人たちはこれから自分たちに起こる悲劇に顔を青くしていたが、その瞬間、衛兵とマニラを騎士たちが取り囲んだ。


「我々は王都から派遣された騎士である。衛兵たちに告ぐ、お前たちは包囲されている。おとなしく投降しろ、お前たちがただ命令に従っただけなら悪いようにしない。抵抗すれば逆賊の仲間とみなし討伐する」


騎士の話を聞いた衛兵たちは次々に武器を捨て、投降する。しかしそれに納得いかないものがこの中で1名いた。それこそ、この衛兵たちを率いてきたマニラである。


「お前たち何をしているザマス、誰が投降することを許したザマス。早く武器を拾うザマス!」


マニラの話を聞く者はだれもおらず、ついには騎士たちに捕縛されてしまった。騎士たちに捕縛されたマニラはあきらめきれず、騎士たちに喚き散らす。


「お前ら、何者ザマス!私は代官様の命令で来たのザマス!邪魔するとただでは済まないザマスよ!」


そんなマニラに騎士たちを率いてきた人物が声をかける!


「あら、代官ごときが私に何をできるというのですか?ぜひ教えてほしいですね」


クレハはその人物をみて驚きを隠せなかった。なぜならその人物は本来ここにいるはずのない人物だからだ。


「王妃様、何故あなたが?」


「あら、クレハ。ここにはサラもいますよ」


「サラです。クレハ様、私も忘れてもらっては困ります。それにパンです。パンをお恵みください!」


「サラ、あなたこんな時までどうかしていますわよ。今は逆賊である代官をとらえに行かなければなりませんよ。ですが、クレハこの騒動が終わりましたら約束通りあのパンを私にも食べさせてくださいね。あのパンは王宮で出されるパン以上に美味しいものですから」


彼女たちの会話に住人たちも驚きを隠せず騒ぎになる。自分達が食べていたパンは王妃ですら求める魅惑のパンだと知ってしまったからだ。


「ねぇ聞いた、王宮よりよりおいしいパンですって。やっぱりあのパンはこの国一番のパンなのよ」


クレハは住人たちの騒ぎに少し目を向けると再び王妃たちに話しかける。


「もちろんお約束通りパンはお売りいたします。ですがなぜ王妃様じきじきにこちらへ?」


「あらっ、ピトリスの商業の停滞はこの国の危機といっても過言ではありません。国の危機に王妃が行動しなくてどうするのですか。さっ、そんなことより代官を捕らえに行きましょう。あなた達、すぐに代官の元に向かいなさい!」


王妃は騎士たちに命令を告げ代官を捕らえに行くのだった。


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