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195 ヘーデュ商会

「オーナー、この店の店主に香辛料の取引を行っている商会を聞いてきました。ヘーデュ商会という商会がここら一体の香辛料を取り扱っているようですね。基本的にはその商会から皆さん、買い取っているようです。」


カレーを販売していた店主から香辛料を取り扱っている商会の話を聞いてきたルークが早速、そこへ向かおうと提案してくる。そんな中、ルークは少しだけ、気がかりなことがあると言い出したのだ。


「あっ、でも実は少し聞いちゃったんですけど、今から行くその商会はあまり好かれていないようなんです。」


「えっ、それは一体どういうことですか?」


そんなルークの発言にクレハは思わず眉をひそめてしまう。周囲の商人たちから良く思われていない商会というのは大抵ろくなものではないからだ。商会自体に問題があるのであればそのような商会と取引を行うのは非常に危険なため、取引を行うこと自体を考え直したほうが良いのではないかと考えていた。


「実はですね、どうやらその商会の会頭がろくな人間じゃないようで、態度が大きいというか、他人を下に見るというか、とにかく人間として難がある人らしいんですよ。


流石に、そんな人が会頭をやっている商会とは取引をしないほうが良いでしょうか?でも、そこくらいしか香辛料を扱っていないんですよね。」


「それは困りましたね、香辛料は欲しいですけど、そう言う人がいる商会との取引はいずれトラブルになる可能性があるのでやめたいですね。」


流石に香辛料が欲しいと言っても今後、その商会とトラブルになることを考えると初めから取引を行わないほうが良いと考えたクレハは代案を出すのであった。


「分かりました。一度、その商会に話を聞いてみて大丈夫だったら取引を行いましょう。ですが、ルークが聞いてきた話が本当ならば多少の手間はかかりますが、生産者のかたと直接取引を行いましょう。


港は持っているのでどうにかして船を用意できれば私たちの力だけでも貿易はおこなえますからね。本当は元々、貿易を行っている商会にそのようなことは任せることが出来ればよかったんですけど、そうはいかなくなりそうですからね。」


「分かりました、確かに話が通じなさそうな人と仕事をするのって疲れますからね。とりあえず、ヘーデュ商会の場所は聞いてきたのでそこに行ってみましょうか。」


こうして、二人は悪い噂が流れているヘーデュ商会へと向かうのであった。


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