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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
二章 中小商店・商業組合
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19 王妃からの招待

サラとクレハは今、王都にいた。クレハはピトリスとは違った王都の賑わいにとても驚いていた。


「すごい賑わいですね、ピトリスとはまた違った賑わいです。ここに支店を出してみるのも面白そうですね」


「それは良いアイデアです!ぜひ出店してください。そうすれば王都でいつでもマヨネーズを食べることができます」


サラはやはり食べ物が一番だった。あまりのサラの必死さにクレハは少し引いていた。


「ええ、考えておきますわ」


彼女たちはそんな話をしながら王城に向かうのであった。



王城につくと早速、王妃が待っている部屋にクレハは案内された、そこには数人のメイドと王妃と思われる女性がいた。その女性にサラが話しかける。


「王妃様、ただいま戻りました。こちらが例の商品を販売しているクレハ商会のクレハ様です。」


「クレハ商会の会頭クレハです。初めまして王妃様、お会いできて光栄でございます」


「あらっ、ご丁寧にありがとう。あなたが髪がサラサラになる洗剤を販売している方ね。ぜひ私にもその商品を売ってほしいのだけど、いいかしら」


「もちろんです、こちらが例の商品でございます。お納めください」


クレハは早速、王妃に商品を渡す。渡された商品を見たメイドのサラが衝動を抑えられずに王妃に直訴する。


「これが噂の雲パンですか、王妃様、ぜひ私にください。お願いします。どうか私めにパンを!」


「分かりました、分かりましたよ。あなたはしゃぎすぎですよ。まったく食べ物のことになると我を忘れるのですから」


王妃がサラにパンを渡すとサラは早速一口食べる。サラはその衝撃にさらに興奮が止まらなくなる。


「これは!消えてしまいました。口に入れた瞬間パンが消えてしまいました。なんという柔らかさでしょう、これはまさに雲です。雲パンとはよく言ったものです!」


その様子を見ていた王妃は自分もと、早速一口パンを食べる。サラと同様、今まで食べたことのないパンに王妃である彼女ですら驚きを隠せない。


「これはすごいです!今まで食べていたパンは何だったのでしょうか。とてもおいしいです。これからは王宮でもこのパンを出しましょう。ぜひそうするべきです」


「王妃様、クレハ様は王都に支店を出すのも面白そうだといわれていました」


「それは素晴らしいことです。ぜひ私に融資させてください。あのパンが毎日食べられるのならいくらでもお金を出しますよ」


「申し訳ありませんが当商会は新参の商会ですので人手が足りないのですよ、ですが商会まで買いに来られた際は必ずお売りすることをお約束いたします。」


「そうですか、それなら仕方ありませんね。使いの者に頼んで毎日買いに行かせましょう」


「王妃様、それは良い考えです。ぜひ私の分のパンも一緒に購入をお願いします」


サラはちゃっかり自分の分も確保しているのであった。


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