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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
二章 中小商店・商業組合
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18 専属メイド,サラ再び

ピトリスの街に新たな政令が発表されてから数日、王妃から命令を受けたサラはピトリスにやってきていた。サラは目的の商会に向かっていたが前回ピトリスを訪れた時に比べ街の様子に活気がなくなっているように感じた。そのことを気にはしたものの、サラは目的の商会へと向かう。目的の商会が見えてくると前回訪れた時はあれほど行列ができていたが、人は一切見えなかった。サラは前回、王妃と共に訪れた時のことを思い出す。また、どこかの貴族がクレハを呼び出したのではないかと考えたからだ。


「おかしいですね、いやな予感がします。とりあえず中に入ってみましょう。すみません、どなたかいらっしゃいますか?」


サラはクレハ商会の中に入り、声をかける。すると中から前にシャンプーやリンスを進めてきた会頭が出てきた。


「申し訳ございません、今は商品を売ることができないのです。あらっ、あなたは確かマヨネーズをお買いになっていた方でしたよね」


「はい、申し遅れました。私、王妃様の専属メイドあるサラと申します。このたびは王妃様から御商会の商品をお買いしたいのと、ぜひその商品を王妃様の元で説明していただきたくお願いに参りました。あと、パンです。噂の雲パンというものを食べさせてください」


「王妃様のお付きのメイドの方でしたか。ですが、あまり貴族の方には関わりたくないのですが」


「承知しております、帝国での出来事は王妃様も大変心を痛めております。それに王妃様はお心の優しい方で平民の方にでもお気になさらず接している方です。ですので、どうかお会いしていただけないでしょうか?」


「分かりました、ですが商品をお売りすることはできないのです。最近新しく発表された政令で許可のない商会は商品を販売することができないのです」


「それは事実ですか?この街は自由な商売ができるからこそ貿易都市としての機能を果たしています。それがなくなってしまえば貿易都市としての役目が果たせなくなってしまいます。このことは王妃様に報告する必要がありますね。ですが、王家が発表する政令以外はその街だけで有効ですので王都では許可がなくても販売することは可能です。ですので、一緒に王都に来ていただけないでしょうか」


「そうだったんですか、それなら王都に行かせていただきますわ。タイミングがちょうど良いと言いますか今はこの街で商売をすることができませんので時間はたくさんありますから」


「ありがとうございます、それでは早速、今から向かっても大丈夫ですか?」


「少し待って頂けますか?従業員に王都に向かうことを伝えておきますので」


「分かりました、それでは、それができ次第王都に向かいましょう」


クレハはルークに王都へ向かい王妃に商品を届けに行くことを伝える。


「ルーク、先ほど王妃様付きのメイドの方がいらして、私たちの商品をお買いになりたいと言われましたわ。私はその為に王都にこれから向かいますがあなたにこの店を任せてもだいじょうぶですか?」


「はい、それは大丈夫ですが。政令のせいで許可のない商会は商品を売れないのではなかったですか?」


「どうやらそれはこの街だけの話で。ほかの街は関係ないみたいです」


「そうだったんですね、そういうことなら任せてください!オーナー頑張ってきてください!」


サラと共にクレハは王都へと向かうのであった。



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