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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
二章 中小商店・商業組合
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17 商業組合

ここはピトリスの街の中小商店の商業組合。そこの組合長であるマニラの元にある男が訪れていた。そう、この男こそルークが勤めていたパン屋の店長であり、クレハ商会に営業妨害をしに行き、今では誰も自身の店にお客が来なくなった店の男だ。


彼は、マニラにクレハ商会にレシピを盗ませたせいで自身の店に客が来なくなり、クレハ商会は大儲けしていることを告げる。


「なあ、マニラさんよ、何とかしてくれよ。あいつらにレシピを盗まれたせいでこっちの商売は上がったりだよ。こんな時のために組合の年会費を払っているんだから頼むよ」


「分かったザマスよ。近々、この街の代官に頼んで販売する商品を許可制にしてもらうからちょうどいいザマス。任せておきなさい、ですからこれからもちゃんと組合費を払うザマス」


「へへっ、そう言うことなら俺にもちゃんとその許可ってものをくれよ。これであいつらもおしまいだな」


彼らはこの決断が自身の身を滅ぼすことになるとは考えもしていなかった。



マニラはピトリスの代官の元を訪れていた。ここピトリスでは本来、男爵家が納めているはずだが現在男爵は療養のため王都に籠っていた。そのため、実質この街のトップは代官である彼であり、彼はそれが自分の力だと思い込んでいた。


「代官様、例の商品の許可制度に関してですが明日から始めていただいてもよろしいザマスか?オッと、そういえば今日は代官様にお渡ししたいものがあるザマス。こちらは、つまらないものですがお納めくださいザマス」


マニラは代官に大金の入った箱を手渡す。それを確認した代官は顔をニヤつかせ、マニラの話を受け入れる。


「ああ分かった、分かった。明日から許可の無い商会の販売は禁止することにする」


その夜、ピトリスの街に新たな政令が発令された。その内容は代官の許可のない商会では商品を販売することを禁止するとのことだった。許可のある商会は商業組合に属している者たちのみでその中にはノイマン商会、クリス不動産、クレハ商会は含まれていなかった。




クレハ商会にて

「オーナー今日の代官から発表された政令を聞きましたか。このままだとクレハ商会はこの街で商売をできなくなります」


「ええ、分かっているわ。仕方ありません、対策を何か考えましょう。幸いここ最近で売り上げが多かったため、蓄えはあります。最悪この街を離れて別の場所で商売をするのも悪くないです」


「オーナーがこの街を離れるなら僕もついていきます」


「ありがとう、ルーク」


彼らはクレハ商会を守るために対策を練るのだった。



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[一言] 王妃に全力で喧嘩を売りに行く代官
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