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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
二章 中小商店・商業組合
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16 パン屋の営業妨害

クレハ商会ではクレハとルークが押し寄せてくるお客に商品を販売していた。最近では人気になった雲パンを目当てに新たな客層がやってきていた。


そんな中、クレハが商品を渡しているとルークのほうで何やら騒ぎが起こっていた。


「ルーク、てめぇよくも俺の店のレシピを盗みやがったな。営業妨害だ!責任をとれ!」


ルークの元で騒いでいるのはよく見るとルークが元いたパン屋の店長だった。

クレハはルークを助けるためにその男の元に向かう。


「お客様、どうされましたか?当商会の会頭である私が対応させていただきます」


「ああっ、お前がこの店の責任者か。お前のせいで俺の店の売り上げはガタ落ちだ。責任取って賠償しろ!」


「お客様、当商会では誓って他のお店からレシピ等を盗むといったことは行っていません。お客様が今行われていることこそ営業妨害ですので、直ちにお引き取りください」


クレハは毅然とした態度で男に告げる。そうすると周囲のお客たちから次々に声が上がる。


「ねぇ、あれって近所にある、あんまり美味しくないパン屋の店長よね」


「ああ、本当だわ。ここの商会があの店からパンのレシピを盗んだですって、信じられないわ。それなら、あそこのパン屋はもっとおいしいはずですもの。どうせ、自分の店の不味いパンが売れなくなって、お金をせびりに来たのね」


「絶対そうに違いない。おい、さっさと出て行けよ。お前のせいでパンが買えなくなったらどうするんだ。帰れ、帰れ」


お客たちはクレハ商会に非はないと分かると営業妨害をしているパン屋の店長をみんなで追い出し始めた。


「「「「「帰れ、帰れ!」」」」」



「くそっ、覚えてやがれ!」


パン屋の店長はクレハ商会から尻尾を巻いて出て行った。クレハ商会での出来事が人から人へと次々に伝わり、いつしかパン屋の店長の店には誰も近づかなくなっていった。


「ねえ、あの話聞いた?あの美味しくないパンの店が最近話題の雲パンを売っているクレハ商会に営業妨害をしたんですって。ほんとに嫌になるわ」


「それ本当?それで雲パンが買えなくなったらどうしましょう!あの店は安いからお財布がピンチの時に時々買っていたけどもうやめようかしら」


「それがいいわ。雲パンも普通に買える値段だし、それなら美味しいほうがいいわよ」


ルークがいたパン屋は次第に廃れていくのだった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 身分証もなく街に出入り出来るのでわかったけどギルド的なものも無ければ特許的なものも無いのな
2021/06/12 06:31 退会済み
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