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メリーファンタジア  作者: 風海(かざみ)
1/1

前編 1話

設定あまり考えていないので、のちにどんどん増えていくかもしれません。

あと、文章が稚拙なのでそこは温かく見守って下さい。


※これはあくまでも趣味範囲のなので、更新が少々遅いです。ごめんなさい。

このセカイには、私たちがいる世界ともう一つの『世界』がある。

それは、普段私たちが信じない『夢』や『理想』『妄想』etcが詰まった架空の世界。

架空の世界の中でも、特に私らが扱っている世界は、睡眠をとる際に見る『夢』の世界。

貴方たちが見ている夢は、実は私たちが管理してお届けしているのです!

是非、貴方も一度夢の裏側を覗いて体験しませんか?


さあ、let's go!


______________

__________

____


茶城朱美(ちゃしろあけみ)が住んでいる町は、とても田舎で、家の周りは田んぼしかないんじゃないかと思うくらい、緑の絨毯が生い茂っている。しかも、これから梅雨明けし、高校二年生の夏が本格的に始まるので、自転車をこぐと虫が口の中に入るし、蚊はもう飛んでいるし、夜になるとカエルや虫の声が合唱を始めるのでとても煩く感じる。(夏の風物なのだが)

そんななかでも、平日は学校があるわけで、だるいと思いながらも、1時間、家から自転車をこいで、遅刻しないように走行していく。登校はいつも一人なので、それはそれで嬉しい。

学校に着き、自転車置き場に自転車を置いて、自分の足で、自分の教室、自分の席へと歩いていく。

やっとのことでついた机は、突っ伏すとひんやりと冷たさが伝わってくる。

そのままの状態で、息が落ち着くのを待っていると、真横から「おはよう」と話しかけられた。

声の方向を見ると、隣の席に泊 (とまりはな)が座りながら、短い一つ後ろでマゼンダのリボンで止めている三つ編みを左右に揺らし、「今起きたからおそようかな?」と言っていた。

背伸びをし、体を起こしながら、「寝てないから、おはようだよ」と返す。

すると、他のクラスメイトからも「おはよう」と私に向かっていうので、「おはよう」と返していく。

いつもこんな毎日だ。

朝のHRまでに10分くらい時間が余っているので、泊と他友人の数人、津ノ(つのい)中浜(なかはま)と駄弁っていた。

内容は夢の話で、最近のニュースで、眠ってしまったらずっと起きず、数か月後に亡くなる人が年々増加しているというものだ。眠ってしまった本人は楽しそうに夢を見ているように見えるが、それとは対照的に生命力が急激に落ち、植物状態のまま死に至る。らしい。医者にも病名の判断が付かず、今はクラインレビン症候群(通称:眠れる折の美女症候群)の治療法で処置しているらしいが、全く効かず、手も足も出ない状態だという。

奇跡的に目覚めた人もいるらしいが、10割中1割で、目覚めても、1週間以内には亡くなってしまうんだそうだ。

因みに、この病気『メリーファンタジア症候群』というらしい。

(由来は奇跡的に目覚めた人に必ず『メリー』という羊がいたと言っていたため)

しかし、おかしな話だと思った。夢に囚われる年代は関係ないのに、何故なにも対策がないんだろうか。

そして身近でも、ここ2-2のクラスメイトの一人 用瀬(もちせ) 鈴斗(すずと)もその一人であるのに、何故、必死にならないのかが不思議だった。自分も人のことを言える立場ではないが、死がうんと近くなってしまったのに、平常でいられるのはおかしいんじゃないのか。それとも、自分がおかしいのかもしれない。

考えを巡られせているうちに、いつの間にか一日が過ぎて行った。

帰りは、途中まで道が同じ泊と一緒に帰ることになっている。途中からは、泊はバス、私はそのまま自転車で帰るのだ。

帰り道も、まだ朝のことを引っ張っているせいか、会話もちょいちょい上の空である。

バス停の前に着くと、泊が本を貸してくれた。本のタイトルは『Aの日記 7巻』で、内容は、主人公が誰かとぶつかって、意識を取り戻したとき異世界に居て、なんとか帰ろうと奮闘するんだけど、そこにもメリーファンタジア症候群みたいな原因不明な病気が流行ってて、しかも、その病気のせいで世界が滅亡するから、回避するためにループしている子がいて、最初からこの世界に来る運命決まっててもう帰ることができないから、この世界で滅亡しないように頑張っているという感じである。

で、今、滅亡しないように頑張っている途中だから、続き読みたくて「貸してほしい」って頼んだことを覚えていてくれたので、借りているということなのだ。

そのあとも、暫くバスが来るまで駄弁り、家に帰ったのは20時前になってしまった。(泊とともに演劇部に入っており、部活動は19時まで練習している。因みに、私は役者である。)

家は一軒家で、親は朱美が10歳のころに交通事故で亡くなっており、今この家に住んでいるのは、朱美と3つ上の兄 紅也(こうや)が住んでいる。時々、兄の友人:鷹狩(たかがり) 藍太(あいた)も遊びに来てよくご飯作って貰い、その代わりに泊まっていったりする。(この二人よくケンカするのでちょっと面倒くさい)

今日は、兄がいないので、勝手にご飯を食べたり、お風呂に入って済ませ、自分の部屋に引きこもり、『Aの日記』を読んでしまう。

読み切ったときは1時を過ぎていた。

寝ようと思い、本をカバンの中にしまおうとすると、本から一通の封筒が足元へ落下していく。

落ちた封筒を拾うと、、かすかに蜂蜜の香りがし、何故か眠気が一気に襲ってきた。しかし、この封筒について知りたいという好奇心が勝ち、何故か開いている封筒の口から中身を取り出した。

中には一枚の手紙と一枚の写真、そしてUSBメモリらしきものが入っていた。

手紙には、

『サフラン様へ

ご依頼の件についてですが、未だに何も掴めないままです。

今会議の中で出ている情報だけでも提示しておきます。詳しくは同封してあるUSBメモリの中身を確認してください。

くれぐれも、危険を晒すことをなさらずように。


キャトル』

封筒を見たときは泊のものではないかと思ったが、手紙の内容によって全く意味がわからなかった。

次に写真を見ると、黒髪で前髪を三つに分けており、少しくせ毛なのか、毛先が少々跳ねている。

赤色マフラーをした私と同年代の顔だちをした外国人のような透き通った浅瀬色の目の男性は、どこかものすごく懐かしく感じるのだが全く思い出せない。きっと昔どこかで助けてもらって印象が強いだけかもしれない。

取り敢えず、明日封筒の中身を見てしまったことを謝るしかないと思ったので、中身を元に戻し、鞄の中にしまった。と、思っていた。しまう前に意識が途切れてしまった。幸い、ベッドの上にぎりぎり寝っころがることはできた。


次に目覚めたのは、霧深い草原の上だった。

_______________________

____________

__



to be continue…

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

次回も頑張って執筆させていただきたいと思います。

応援よろしくお願いします。

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