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閑話:だって蜂須賀って苗字の方が皆の印象に残りがちだから……

「もしもーし、女神様&シャルロットさーん」


「この回で獲れなければ延長もあり得ますよ!」

「素人目線では実力がかなり拮抗しているように感じますが、大丈夫なのでしょうか?」

「1点を守りきるような感じでいってほしいですが…………って、打ったー!!」

「こ、これはもしや、女神様の言っていたホームランというものでは!?」

「ただのホームランじゃないです2ランホームランです!ありがとうモンテロ!!」

「なーに私を差し置いて野球中継見てんすか!?」


 電話を取っておきながら私を放って熱中して!聞く限りじゃカープ戦か!?こっちは次のWBCで今度こそカープ勢の活躍が見れないか期待していたのが事件のせいで怪しくなっている悲しい境遇なのに!私への当てつけか!?


「そんなつもりはなかったんですが……すみません、配慮に欠けていましたねぇ。ちなみに9表でカープ3点ベイ1点なので試合はまぁ勝ちでしょう」

「急にしおらしくなられるとそれはそれで困惑しますね……別に大丈夫っすよ。でもシャルロットさんは見てて面白いんすか?」

「面白いですわよ?ルールについては軽く説明を受けましたが、素人目に見ても攻防がわかりやすいですし」


 それならよかった。シャルロットさんは私と違ってちゃんと自称女神を敬っているから、自称女神に強引に付き合わされてやしないか心配だったのだが、一応大丈夫そうだ。


「ナギサはお好きですか?野球」

「そりゃまぁ好きっすよ。なんなら小中と野球やってたっすし、高校でもソフトボール部にいたっすからね」

「小学生だと部活ではなく少年野球ですか?」

「そっすね。古市キングサーモンズ。これでもスタメンでセンターでした」

「それはまた妙なネーミングセンスのチームですのね……」


 それは当時のチームメンバー、監督にコーチ、お茶出しのお母さん方に至るまで全員思っていた。風の噂では、カープにあやかって魚の名前にしようと設立メンバーが酒の席で決めたとかなんとか……。


 真偽はわからないが、後の世代のことを考えてその辺り決めてほしいよ。


「というか前に話した時気が付かずに電話切っちゃったっすけど、シャルロットさん、私のこと下の名前で呼ぶようになってません?」

「あら、お気に召さないようでしたら戻しますが……」

「いやそんなことはないんすけど、ちょっと驚きはしたっすから」


 単純にお父さん以外に下の名前関連の呼び方をされることがほとんどなかったのもあって、ナギサと呼ばれたことに気付いた時は相当驚いた。


「なにか理由とかあるんすかね?」

「理由ですか。実は少し前にふと思ったのです。わたくしとあなたの関係は一蓮托生、運命を預けなければならない相手ですわよね」

「確かにお互いそうっすね」

「そんなある意味深い関係にある相手にいつまでも他人行儀な関わり方では良くないなと。ですから下の名前で呼ぼうと考えたのです。しかし、敬称を外すのはいきなり踏み込みすぎましたわね」

「いやそんなことないっすよ!全然ウェルカムっす!」


 私もあまり堅苦しい関係性は好まない。シャルロットさん相手なら呼び捨ても自然と受け入れられるし、何より電話を通してしか話したことのない相手をこうも信用してくれたことが本当に嬉しい。


「ですのでナギサも、わたくしのことは呼び捨てで構いませんわ」

「えっ!あっ、そうっすね………………あーーーーすみません、私あんまり呼び捨てするのがしっくり来ないっす」

「普段そんな喋り方ですし、そりゃそうでしょうねぇ。ハチスカさん根は後輩気質でしょうし」

「にしては生意気な方だと自分では思うんすけどね。…………じゃあ女神様みたくあだ名で、シャルさんって呼ぶのはどうすかね?」

「いいですね!是非そうして下さい!」


 ものすごい喜びようだ。ルシエラは親友なんだろうけど対等というとまた違った関係だろうし、実はあだ名で呼んでもらえるくらいの関係性が欲しかったのかもしれない。


「じゃあ改めてこれからよろしくっすよシャルさん!」

「ええ!ナギサ!」

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