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ほんとまじでご迷惑お掛けしました

 えー…………、今私は斯々然々あって、例の守衛さんと共に正座させられている。



 どうしてこうなったかといえば……………









「ヴィルジニーさんはもしかしたら、私以外の人からも監視されているのかもしれないっす。それもその憲兵隊とやらに」 


 前回の自称女神達との会話の中で思い付いた、以前からの疑問に対する仮説がこれだった。例の季節外れの人事異動が学園内での捜査を行うためのものだとすれば、ヴィルジニーさんが守衛につけ回されている理由も説明できるんじゃないかと思ったのだ。


「憲兵隊に…ですか?学園の守衛はまったく別の部署の仕事のようですが」

「けれど大本は同じ。聞くところによると部署を跨いでの異動もそれなりにあるそうですわ。ということは…」

「察しが良いっすねシャルロットさん。正直こっちの世界の犯罪捜査がどんな感じか知らないっすけど、例の人事異動は学園内に捜査員を送り込むためのものなんじゃないかと思うんすよ」

「ああなるほど、確かに色々繋がりますねぇ……。そうなるとその守衛は私たちと同じ目的でヴィルジニーさんを監視していると見るべきですか」

「わたくしもそう思いますわ。ただ………」

「?」

「彼らはもっとこう………何かの確信を持って行動しているような気がしますわ。わたくし達と違って根拠もなく人員を割く組織ではありませんし…」

「そういうものですか…。まぁ確かに私達はとりあえずやってみるか位の感覚でやってましたからねぇ」

「なら私がそれを確かめてくるっすよ。写真に写っている守衛をあたれば良いっすよね」

「いったいどうするおつもりで?」

「とっちめて吐かせるっす」

「「!?」」



…………とこんな感じの会話を経た後写真の守衛が誰かを特定、独りになったタイミングを見計らって襲ったところを、なぜか守衛さん共々お縄になってしまったのである。そうして知らない部屋に連れ込まれ、二人して正座させられることになったのだ。



 今目の前にいるセビーチェン先生によって。


「あのーすんません、これはいったいどういう状況で……?」


 私が襲った時とは打って変わった弱気な口調で守衛さんが呟く。正直私もよくわからないことが多すぎて困っていたところだ。ナイス質問。


「お前らを説教ついでに話し合いがしたくてな。こうして連れてこさせてもらった。まったく、そろそろ何かやらかすと思っていたが、まさか守衛を襲うとはな…」

「そうですよ!もっと言ってやってください!」

「お前は現職の軍人がいいようにされてんじゃねぇ!」

「………………はい」


 巻き込まれた側なのに可哀想に……原因私だけど。


「というか先生はわたくしが何かするとわかっていたのですか?そもそもいったい何故セビーチェン先生が…」

「ん、まぁな。色々話し合いたいこともあるしとりあえずその辺から説明していくか………」

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