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人の書〜エルドラド建国記〜  作者: 水井竜也(仮)
第8章・女騎士アルテミスと統合世界の公爵様
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『統合世界』第1話・家族……とは?

この作品では、神話や伝承の偉大なる存在に対しての独自解釈があります。

宗教や信仰への敬意を払いながら描写していますが、エンタメ作品として読んでいただけると幸いです。

 『勇者パーティー』や、この世界……エルドラドと和解した私こと、サティーナは『クロノシア領』の領都を案内することにした。


「アルテミス以外は、この『クロノシア領』は初めて見たはずよね?どう、私とアルテミス、頑張ってるでしょ?」


 ペルセポネが領都の広場を見渡しながら、柔らかな笑みを浮かべて。


「サティーナ、本当に素晴らしいわ。あなたとアルテミスが、『荒れ果てた領地』と呼ばれた、この地をここまで発展させていたのですわね」


 葛葉様が一歩前に出て、目を輝かせながら。


「主殿、『クロノシア領』は発展途中ですが、活気がありまする。葛葉もこれから、この領地を守り、さらなる繁栄をもたらすために尽力いたします」


 ルシファーが微笑みながら、翼を広げるようにして。


「我が主、サティーナよ!あなたとアルテミスの努力が伝わってくる。我も『クロノシア領』を護り、あなたの力になることを誓おう!」


 ニョルズが領民を見ながら。


「サティ様とアルテミスさんと領民の皆さんの信頼関係があるからこそ、『荒れ果てた領地』と呼ばれていても、ここまでのものになったのでしょう!」


 スカジが驚きながら。


「……ここが荒地だったのか?確かに、まだ手を加えるべき所はあるが、言われなければ気付かないほどだ!」


 みんなの賛辞に、アルテミスが少し顔を赤らめながら。


「みんな……ありがとうございます。今までの努力が、皆さんに認められて、本当に嬉しいです。これからも、サティーナ様と共に、この領地を守り続けます!」


 ここで、アルテミスが真剣な顔になり、私に告げる。


「サティーナ様。サティーナ様は『公爵』でございます。私達は『家族』であれば、爵位が上であるサティーナ様が『領主』となるべきです!」


 ああ。確かに『王国』の形式としては、それが正しいと思うのだけど……


「……だけれど、この領地は、あなたの『王下十字騎士』としての栄誉のはずよ。それを取り上げることなんて、できないわ!」


 しかし、アルテミスは頭を振って言う。


「そもそも『王下十字勲章』だって、あなたからいただいたものです。私達は、あの日……この領地に初めて来た日に『家族』として、この領地を盛り立てていこうと誓ったではありませんか!……それに」


 そう言って、アルテミスは他のメンバーを見る。


 みんな、私達を見て微笑んでいる。


「葛葉達も、この『クロノシア領』を発展させる使命がありまする!それは『王宮』で約束したこと!……それに、主殿とアルテミス殿『家族』ということに、葛葉は興味があるのでござります!!」


 みんなを代表して、葛葉様が話す。


 そうだ!二人で領地経営ができたのならば、みんなでやったら素晴らしい領地になる……ちょっと、トラブルはあったけど。


 私は、みんなと通りすがりの領民に聞こえるように、宣言する!



「この『クロノシア』に込められた意味として、私の権能『サトゥルヌス』の別名『クロノス』に、あやかって、私がこの領地の発展に尽くすという決意を表しています!


 この領地を『クロノシア公爵領』と改めます!


 同時に、私は正式に『サティーナ・クロノシア』を名乗り、クロノシア公爵家の『女公爵』となります!


 ……そして、みんな!みんなにも、クロノシア公爵家の家族になってもらいたいのよ。それぞれ


 『アルテミス・クロノシア』


 『ペルセポネ・クロノシア』


 『葛葉・クロノシア』


 『ルシファー・クロノシア』


 『ニョルズ・クロノシア』


 『スカジ・クロノシア』


 を、名乗ってくれますか?」



 最初、みんなや話を聞いていた領民は困惑していた。


 しかし、次第に理解が追い付く。


 新たな『公爵家』の誕生に、喝采が起こったのだ!




「……ところで、サティーナよ。『家族』とは具体的に、どういう関係なんだ?オレは、お前を『嫁』と思っているが……」


 スカジが聞いてくる。待ってました!


「スカジ!それ以上は、いけない!」


 なぜか、アルテミスが制止するけど、私は『家族』について解説する。


「まずは、アルテミスは『しっかり者の妹』でしょ」


「ぐはっ!!」



「ペルセポネは『魔法少女を夢見る姉』」


「ひどいわ!!」



「封印状態の葛葉様は『厨二な妹』」


「のじゃ!?」



「『封印解除』!そして開放状態の葛葉様は『飲んだくれな姉』」


「……聞き捨てならんな!」



「ニョルズは『脚が綺麗な従者』だし」


「そのまんま過ぎない?」



「スカジは『ボディーガード』かな」


「……ここからだ、ここから」



 ルシファーの順番になり「我は、我は?」とパタパタしている。


「ルシファーは……『ストーカー』?」


「我だけ、ひどすぎないか!?」


 みんな、私の『家族』の説明に感極まった様子だった。


「……あぁ、だから言ったのに」


 アルテミスのつぶやきが静かに響いた。







 『領主の館』の執務室に場所を移す。


「私達は『公爵家』として、『家族』として、この領地を、さらに発展させていくの!」


 アルテミスが『クロノシア公爵領』について、みんなに設定する。


「既に、東西南北に『四聖獣』を祀り、サティーナ様の『時計盤の魔法陣』で『マナ』を循環させています。その上で、周辺の『1から12の街』に産業を割り振り、『クロノシア公爵領』全体で生産性を高めていく計画です」


 仲間達は、各々、思案顔になる。


 その様子を見て、私は頼もしく感じた。


 そうだ!私は、この光景が見てみたかったのだ!


 王家の負い目である『荒れ果てた領地』を、大好きな仲間達と一緒に発展させる。


 ……思惑は、少し違ってしまったけど。



「みんなには、早急に、やってもらいたいことを用意してるわ!」



 私は『王宮の世界線』の仲間達と、『領地経営の世界線』の領民がいて領地がある、この『統合世界』で幸せになってみせる!!


メモリに追加:『クロノシア侯爵領』は、サティーナが『領主』となって『クロノシア公爵領』と改められた。

また、サティーナと仲間達は『クロノシア公爵家』として『家族』になった。

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