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人の書〜エルドラド建国記〜  作者: 水井竜也(仮)
第3章・女騎士アルテミスと徹底抗戦の女王様

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『絶対遵守』第8.1話・コンティニュー

 ここは『王国』の王宮。『女王様』の部屋。


「……っはぁ、はぁ、はぁ!!」


 此処はどこ?私の部屋?アルテミスが居ないから状況がわからない……


 ……落ち着け。今のところ危険はない。『タイムリープ』に成功したとみて問題なさそうね。




 そもそも、あれは何!?


 私は、『クロノシア侯爵領』を制圧しようとする『騎士団全軍』を、『サトゥルヌス』の権能で半数を掌握して、同士討t……


 ……その情景を思い出して、吐き気が込み上げてくる。


 いくら『クロノシア侯爵領』を守るためとは言え、人道に悖る行為をしてしまったのだ。


 『全軍を掌握し、王権に差し向ける』。それはさすがに『絶対神サトゥルヌス』であっても、叶わない『奇跡』だった。


 ……言い訳にしかならない。


 それは、私の『所業』。だけれど、その後は……




 私は、『権能』の力を、『運命』を司るの力を高めてみる。


 ……なるほど。『サトゥルヌス』が【絶対神級】に至り、()()()()()()()()()()()()()()()()()ようになったのね?


 そう、今までは『時間』を司る能力で、過去の私の経験を、追体験することしかできなかった。


 『運命』と『時間』。二つの権能が合わさって『歴史修正』ができるようになった、ということかしら?




 部屋のドアがノックされる。


 甲冑姿のアルテミスに、ああ、ここか、と納得する。


「我が主、どうかご安心ください。敵は少数の寄せ集めです。我が軍は、『女王様』の指導のもと、精強な騎士たちを揃えました!私も『絶対』に、無事、帰還いたします!」


 私は、ニヤリと笑って応える。


「……()()()()()()()()()()()()


「何を弱気な!こちらには、三g……


 アルテミスの言葉を、手で制する。


「戦になれば、騎士団であっても、クーデター派であっても犠牲者が出るわ!どちらにせよ、我が国民なのよ!」


「……騎士であるならば、死ぬ覚悟もできているはずです!あなたを守れるならば、騎士として本望でしょう!」


 そう、アルテミスは、確かにそう言った。


「『死ぬ』などと、軽々しく言わないでちょうだい!私にとっての『導きの光』……『アルテミス』は、あなたしかいないのよ!!」


 アルテミスは、『死』を覚悟していたんだ。


 私への『忠誠心』に、殉ずる覚悟。


「アルテミス、私は、あなたに出会って『愛』を知った。『事件』によって、両親や親戚のみんなを失った私にとって、あなたが『導きの光』だった」


 私は、自分が辛いばっかりで、アルテミスのことなんて考えてなかった。


「あなたが居ない世界ならば、私は要らない。あなたが、私の日常を守ってくれた!」


 私は一呼吸おく。そして『女王』として告げる。


「我が騎士、アルテミスよ!『女王』として『勅命』をもって命ずる!夜を待って、あなたの『光の屈折』と『暗視』の権能をもって、クーデター首脳陣を『暗殺』しなさい!」


 アルテミスが怪訝な顔をする。確かに、騎士に『暗殺』など、名誉に関わること。


 ……ならば、『絶対遵守の命令』を使ってでも!


「『絶対遵守の命令』をもって【命令】すr……


「我が主、恐れながら、【命令】を使うに及びません!」


 アルテミスが遮ってくる。


「確かに合理的です。クーデター首脳陣を排除できれば、数は多くとも烏合の衆。我が騎士団を前に、逃走するやも知れません」


「……へっ?」


 確かに、この娘は、こんな考えをするわね。


「ならば、速やかに任務を遂行せよ!」


「はっ!かしこまりました、『女王様』!」


 アルテミスは背筋を伸ばし、礼をする。


 あっ、一応、釘刺しとかないと!


「アルテミス、これは最優先事項よ!()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 アルテミスは、驚いた表情をした後、恐る恐る聞いてきた


「……そうですね。幼いとは言え、ハーデス殿下も王族。()()()()()を果たしてもらわないと……」


 確かにそうね。再教育の後、王位を継いでもらわなきゃいけないし……


「……そうね、あなたも、わかっているじゃない」


『王位継承』の問題で、頭を抱えてる私は、苦笑いをするのだった。







 私、アルテミスは、『女王様』の部屋を後にします。


 やはり『女王様』は、恐ろしい御方です。


 まだ幼いハーデス殿下を、王族の務め、つまり()()()()にしようだなんて!


 しかも、ニヤリと笑っていました!!


 ……ですが、それが主の意思!私は、騎士の務めを果たします!


 アルテミスは、月光を浴び、闇夜に紛れるのでした。







 私は『タイムリープ』前の記憶を、思い出そうとする。


 私が『騎士団全軍』を掌握して、死屍累々となった『クロノシア侯爵領』。


 その後、『クロノシア侯爵領』は、『蘇ったアンデッドの騎士団』に押し潰された。


 『使役』されているものに、『支配』は効かない。


 原因を探らなきゃ!『死者を蘇らせる』そんな『権能』……




 その時、左手の人差し指に指輪が付いていることに気付いた。


 『王家の秘宝』。初代国王・ソロモンが『72柱の悪魔』を呼び出す時に、使っていたという指輪。


「古の契約をもて、我に姿を見せよ!パイモン!」


 辺りの闇が収束して、魔法陣の形になる。


 そこから、男の子のような悪魔が出てくる。


「くふふふ……人の子よ、よくぞ、我を呼び出した!願い事を一つ叶えよう。だが、叶えた後は、お前を食わせてもらおう!!」


 ちっ、召喚に失敗したか!ならば、()()()()するだけよ!!


「……なーんてね!おねえちゃん、冗談だよ、冗談!」


「ふぅ……パイモン君、あなたの冗談は、本当に冗談にならないから、止めてって言ってるでしょ?」


 どうやら、()()パイモン君みたいね。


「普段、僕達は『魔界』に待機しているから、人間世界とは時の流れが違うんだ。だから『世界線』っていうの?を跨いでも、契約を維持できるんだよ!」


「何は、ともあれ助かったわ。あなたを、掌握したときが一番骨が折れたもの」


 『クロノシア侯爵領』が荒地ばかりで良かったわ。王宮で、あんなバトルやってたら大変なことになるところだった。


「……なら、僕を最初に呼ばなきゃ良いのに!」


「だって、『私の一番の配下』なんでしょ?」


 パイモン君は頬を膨らませて言う。


「……それが、解釈が一致しないんだよなぁ」




 そんな時、親しかった公爵令嬢の顔が、思い浮かんだ。


 春風を纏い、慈しみ、癒しを与える『権能』。彼女が……




「パイモン君、『ある人』を連れてきてほしいの。今後の鍵を握る、重要な人物よ!」


 ふてくされてた、パイモン君が、綺麗なお辞儀をする。


「かしこまりました。速やかに任務を遂行いたします……我らが『魔王様』」


 そして、くふふ、と笑って部屋を出ていく。







 さ あ 、 徹 底 抗 戦 を


 始 め ま し ょ う !


 ク ー デ タ ー へ の 、


 そ し て 、




 『 運 命 』 へ の !


       C O N T I N U E ?

       [ Y e s ]   N o

『女騎士アルテミスと徹底抗戦の魔女様・第1話』

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