「熊の生息圏に住むな!」と言われた道民はどこへ行けばいいのでしょうか。
こんにちは、はせです!
先日投稿させていただいた、拙作「熊の殺処分に反対か...。君たちは北海道の山で暮らせるかい?」(https://ncode.syosetu.com/n4380il/)は多くの評価をいただきました。ありがとうございます。
このエッセイを書くきっかけになったのは、愛猫家 奴隷乙さんのエッセイの影響でした。道民として共感できる点が多々あったので、私もエッセイに書かせてもらったところ、おこぼれをもらい、ランクインできましたw
肯定的な感想が多いまま、この問題に関するエッセイは幕を閉じようとしていたのですが、10月某日に私と愛猫家様への批判エッセイがあげられているのを目にしました。
読ませてもらったのですが、共感できるところと共感できないところがあったので、こうしてエッセイを書いています。
私が読んだエッセイの内容としては、
①近づかない限り、襲われない
②熊の個体は珍しいものであり、殺すべきではない
③熊の生息圏を奪い、住んでいる人が悪い
④森を塀で囲めばいい
大きく分けてこの4つです。
それぞれの話について、個人的な意見を書かせてもらいます。
①近づかない限り、襲われない
これについては、その通りではあります。熊を500m先から眺めていても、襲われることはありませんし、危害を加えられることはありません。
ただ、熊の生息地は森です。草が生い茂る森の中を進んでいる時に、ヒグマに気づくことが出来るでしょうか。また、庭に出て野菜を収穫している時に、後ろから近寄る熊を察知することは出来るでしょうか。
熊に好んで近づいていく人なんていません。命の危険性がありますから。ただ、不慮の事故というのは起きてしまうもので、いつ何処で熊が現れるかなんてわかりません。だから、熊は危険なのです。
②熊の個体は珍しいものであり、殺すべきではない
結構前に、知床のカズワンという船が沈没した事件をご存知でしょうか。あの船は、野生のヒグマを見ることができる観光船で、毎日のように船を運行していました。そのように、ヒグマは北海道ではそこまで珍しいものではなく、北海道だけでも2000~3000頭のヒグマが生息しています。主に、人間が立ち入ることの出来ない知床に住んでいることが多いです。
そのため、人間に危害を与える熊は、札幌市の森に住んでいる一部の個体だけなのです。決して知床にいるヒグマを殺したり、絶滅させるために殺しているわけではありません。
③熊の生息圏を奪い、住んでいる人が悪い
北海道民は何処へ行けばいんですか?そもそもヒグマに限った話ではありません。野生動物が餌を求め、人間の生息区域に現れます。そういった動物達の被害に悩まされ、時には動物を余儀なく殺してしまうこともあります。ただ、農家さん全員が、銃を所持して、動物を殺していますか?
動物による食べ物の被害を減らすことを考えて、行動していますよね。
それなのに、農家さんが努力して作った食べ物を食べているにも関わらず、動物を殺すな!と言うのですか...。
一度、農家の仕事をやってみてください。食べ物を育てていたとしても、動物に食い荒らされます。その動物を殺しても、新しい動物が餌を求めてやってきます。どうしたら動物に食べられないのかと考えて、食べ物を作っているんです。
こんなにも苦労している農家さんたちに、「生息圏で農業をやるな!」と言えますか?
④森を塀で囲めばいい
北海道に住んでいる私は、国語の授業でヒグマに対する作文を書いていました。その時の私もこう考えていました。「塀で囲めば解決するのではないか」と。
でも実際はそうではなかった。
囲んでしまうのには、多くの費用がかかり、現実的ではないこと。そして、森の生態系を壊してしまうということも問題として挙げられました。これらの理由から、仕方なく駆除という選択をしているのです。
別に熊を殺したくありません。
でも、その熊によって命が失われたり、一つの家庭が崩れたり、と様々な問題が起こるのです。
我々の生活に支障が出てしまっている以上、殺さないといけないということをご理解していただけると幸いです。そして、猟友会の皆様。お金のためではなく、私達の生活を守るために活動していただき、本当にありがとうございます。
読んでいただき、ありがとうございました!
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