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信号

作者:

 いつもの通勤、家を数歩出ると鞄からスマホを取り出し、暇潰しがてら起動する。

 歩きスマホと咎められるかもしれないがそんなことを東京でしだしたらキリがないだろう。私の暇潰しぐらい目をつぶって欲しい。

 私は誰とも言えない観客に言い訳をしながら横断歩道の前に立った。

 視界の隅には黒いランドセルが同じく信号の前に立っていた。それでも依然、焦点はスマホに落ちている。

 すると間もなく、信号が青になったのか黒いランドセルの少年が道路を渡りだした。

 特にその様子を見ていたわけではないが、動いた気配につられて私も道路に歩を進める。

 広い通りに2・3歩出たところでクラクションが右耳へと危険を知らせた。

 その音は大きくなっていき、車と共に私の体を叩き潰して駆けていった。

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