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さらに同行をさせてもらう…

一行が泉にて休憩をしおわると、茜の腕時計を見ると午後17時を過ぎていた。


ルドルフさんが、良ければ街まで一緒にどうかと勧めてくれたので、甘えてお願いすることした。



〜〜


「そ、そのお願いをしたのは確かなのですが…この状況は一体……」


茜が顔を赤くしながらルドルフに背負われ、蒼汰はターシャに抱っこされていた。


「いや、その…このまま歩いていくと街の門まで着くのが遅くなってしまい…そのー…街に入れなくなりそうで…」


ルドルフが申し訳なさそうに答えるが、頭をかきながらも茜を降ろそうとはしない。


そこでゾードがお姫様抱きにしたらいいんじゃないかと提案してきたので、茜は慌てて全力で遠慮をし、パーティ一行にからかわれながらも、ルドルフにすみません…と謝りながら背中に背負われた。


茜は父以外の男性に背負われる経験がなかったため、ルドルフの大きな力強い背中をマジマジと観察してしまい、さらに顔を紅く染めてしまった。


ゾードあたりにはバレてニヤニヤされたが、時間がなかった為か軽口を叩かれずに済んで良かったとルドルフの背中で一人モンモンとしていた。


そしてパーティ一行そのまま道なりを走ること1時間ほどで、森を抜け田永風景が広がる道までたどり着いた。


「ふぅ…ここまでくれば歩いても時間的には大丈夫かな?」


「そうですね、門まで行ったら逆に目立ちそうですし」


ルドルフが、汗をかきながら茜をおろしながら言い、セインも同意する。


茜は再度ルドルフにお礼を言い、蒼汰は疲れていたのであろうか、ターシャに抱えられながら眠っていたので変わろうとしたが、まだ先があるからと先へ促されたのでルドルフの横に行き一緒に歩き出す。


道通りの正面に大きな門と壁が見えてきたので、たぶんあれが街なんだろうとあたりをつけた茜は

後ろを向き冒険者一行に再度お礼をする。


「本当に何から何までありがとうございます。お礼をしたいのですが、鞄とかをその……」


「いやいや、助け合いですから!」


ルドルフが代表として返事を返すと、その後にゾードさんがいつか礼を返してくれーとおどけて言うと、レイナがゾードの耳を引っ張りながら、何でもないですよー!を笑顔で答える。


雑談をしながら歩いていると、門の前まであっという間についた。


門につくと寝ていた蒼汰を起こし、冒険者一行の後ろに並ぶ。


冒険者一行の順番になると、それぞれ胸から飾りを取出し門番に提示し中に入っていく。


門の前には壮年とおぼしき男性が立っており、茜に話しかけてきた。

「見かけない顔だな…いや、ですね?…身分証となるものはもっていますか?」


門番の人はキリッとし口調に変えて質問をしてくる。


「いえ、その…ありません…」


「そうですか……身分証のない方は、仮入街の際には、1万エルゼのお支払いが必要になりますが宜しいですか?」


茜は自分達が無一文なのを思い出し顔をさっと青ざめる。

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