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同行させてもらう…

茜が落ち着いてから、安全な場所があるからと茜と蒼汰を救った一行は話をしながらその場を目指す。蒼汰はリーダーさんに肩車してもらい上機嫌だ。


一行は【暁の黄金】という冒険者のパーティで、リーダーの好青年がルドルフ、猫耳の女性がターシャ、青年で杖を持ったのがセイン、軽装で軽口が特徴なのがゾード、白いローブの女性がレイナとのことだ。全員見るからに外国の人、というか猫耳の人すらいる。


そして会話は日本語が通じているので、違和感がハンパない。まるで映画の吹き替えを生で見ているかのような感じだ。


冒険者というワードや人ならざるものの存在、まるでファンタジー映画の世界に紛れ込んでしまった様に茜は考えてしまう。

というより今日の出来事で色々ありすぎて、茜のキャパシティいっぱいいっぱいで、どこから処理していいのかわからなくなってしまった。


自己紹介をしてもらい、うーんと考えふけってしまった茜を、気を使ってか蒼汰に名前を聞くルドルフさん。


私は慌てて茜と蒼汰と答える。弟も「蒼汰です!5歳です!!」と肩車されたまま元気よく答えるとターシャさんは背伸びをしながら、そうかそうかと蒼汰の頭をグリグリと名で回す。


その会話をレイナさんとゾードさんとセインさんは少し後方で何やら話しながら、こちらを見ているが、気づかないふりしよう。助けて貰って疑うなんてね!駄目だよね!




〜レイナ達の会話〜


「やはり何処ぞの貴族様でしょうか?」

「名前を聞いた際の慌て方も不自然ですが、服装が一般ではありえないくらい上等な物ですね」

「怪我を診た際に髪の毛を間近で見ましたが、羨ましいくらいサラサラでしたし…やはりどこぞのお嬢様でしょうか?」

「でもよー、お供やら何やらもいないってきな臭いよな?」

「名前からして、本名ならアゼヤン地方にそういった名前をつける風習があったような…」

「セインはそういった方面詳しいですが、何か情報は来ていないのですか?例えば…そう…没落貴族がぁ!とか」

「いや、流石にそこまでの情報は……ですが、最近2つ隣の国で戦争があったじゃないですか?そこからでは…?」

「あー、あったな!じゃーそこから逃げてきた感じかねぇ?まぁ…危険じゃ無ければ良いんだけどさ、俺は」

「そうですね、一旦は様子見をしましょうか、

我らがリーダーが暴走しないように…」

「ですね」「だなっ!」


三人は情に厚いリーダーを、万が一厄介事に巻き込まれるのを止めれるように、茜と蒼汰に深入りしないように話をしていた。


〜〜〜



森を少し歩くと少し開けた場所に出ると噴水があり、二人の子供の天使が寄り添う像が立っていた。


ルドルフさんが説明してくれたが、奇跡の泉と呼ばれ世界に似たような像と泉がいくつもあり、冒険者や狩人の大事な休憩場所らしい。


ルドルフさんより泉の水を革袋に入れどうぞと差し出され、躊躇うが蒼汰が早く頂戴とせがむので思いきって飲む。


変な穴から落ちてから、飲まず食わずで歩きっぱなしの茜は思っていた以上に水分が足りていなかったのか一気に飲み干してしまい、蒼汰がおねーちゃんと肩をぐいぐいと引っ張ってきた。


茜は誤りながら泉の水を革袋に入れ蒼汰に渡すと同じように一生懸命零さない様に水を飲んでいる様子を見て、生きてて良かったと改めて暁の黄金の一行にお礼を言った。


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