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うちの学校はおかしい  作者: 駄文職人
結女千鶴の場合

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餅玉2

 わたしの目の前で、鏡餅のようにいくつもの球体を積み重ねて潰れたような形をした真っ白な浮遊霊の塊が左右に揺れていた。今にもこちらに倒れてきそうだ。


 冗談じゃない。


 こんなわたしの身長よりも大きな物にまとわりつかれたら潰れてしまう。



 だけど、相変わらず身体が動かない。


 これが噂の金縛りとかいうやつだろうか。



(こんなところで初体験したくなかった……っ!)



 ここは廊下。

 だから他にも生徒が何人かいる。


 だけどみんな突然現れた謎の物体に気が付いて逃げ出していた。さすが瑞明高校の生徒たち、異常事態への対応が素早い。


 いや、そうじゃなくて!


 誰か助けてー!!




「千鶴ちゃん!」




 京也さんの声が聞こえる。


 うっすら透けた鏡餅の向こうから京也さんが走ってくる。


 だけどまだ遠い。

 きっと京也さんがここに辿り着く前にこの鏡餅はわたしに取り憑く。



 ぐらり、と白い巨体がかしいだ瞬間、わたしは身構えた。



 その時、京也さんが叫んだ。








「だーるまさんが、こーろんだっ!!!」









 ぐりんっ、と鏡餅が京也さんの方を振り向いた。







 ……嘘やん。


毎日7時に更新しています。

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