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うちの学校はおかしい  作者: 駄文職人
築城京也の場合

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特訓の成果

 メリーちゃんの特訓を始めて一週間ぐらいだったかな。

 成果を確かめるために、ちょっと実験をしてみたんだよ。

 もちろん、うちのクラスの男子全員に。




「ねーねー、ちょっと君!」

「え、あ、俺?」

「そうそう! おれの友達が声優目指してんだけど、力試ししたいって言ってるからさ。ちょっと付き合ってよ」

「声優だぁ?」

「あとで感想教えてくれるだけでいいからさ!」

「まあ、かまわんが……声優なんてすぐなれるもんじゃないぞ。専門学校に行ってもちゃんとした職につけんのは一握りだってのに」

「まあまあ。とにかく聞いてあげてよ! ね!」


 しぶしぶおれのスマホを受け取った彼は、通話状態のそれを耳に当てる。


「もしもし?」

『……わっ、私っ、メリーちゃんです……にゃんっ』


 さすがに緊張しちゃったのか、しどろもどろに言うメリーちゃん。


 まさか、それがいじらしさをアップさせてるとは思ってないに違いない。


 硬直しちゃった彼の耳元に、メリーちゃんはとどめの一言をささやいた。


『い、今、お兄ちゃんの下駄箱の前にいる……にゃんっ。は、早く、そばに来てほしい……にゃんっ』

「言い値で買おう」

「ごめん。売り物じゃないんだよ」


 真剣な顔で言う彼におれは申し訳なく断った。




 その後、ひそかにうちのクラスの男子の六割によって、「メリーちゃんは俺の嫁」会が結成されたそうだ。


 効果絶大じゃん。メリーちゃんのロリ声、すげぇ。

毎日0時に更新します。

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