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うちの学校はおかしい  作者: 駄文職人
築城京也の場合

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13/98

ときに非日常は家まで憑いてくる

「やっほー邦彦くん!」


 おれが邦彦くんに電話をかけたのは、夜もずいぶん更けた時間帯。

 寝てるかな、と思ったけれど邦彦くんは律儀に三コール目で取ってくれた。


『寝ろ』

「え!? や、待って! 切らないで!」


 いきなりブチられかけたので、あわてて止める。


『要件を十文字以内で述べろ。俺は寝たいんだよ』

「十文字っ!? いくらなんでも短くないっ!?」

『うっせぇ!? こっちはひっきりなしに鳴らされる着信で神経すり減らしてんだよ!』


 相手の執念深さに乾杯だ。


 それにしても……なんで邦彦くん、スマホの電源落とさなかったのかな?


 とおれは思ったけれど、そうするとおれの電話も取ってくれなかっただろうことを思って何も言わなかった。


『おい、京也。お前、今外なのか?』


 スピーカーの奥で近くを通った車の音を聞いたんだろう。邦彦くんが怪訝に聞いた。


「うん、まあね。ところでつかぬことを尋ねるんだけど、邦彦くん。その悪戯電話、最後にかかってきたのはいつ?」

『は? ……そーいや、ここ三十分は静かだな』


 やっぱり。


『おい、京也? もしかして何かあったのか?』


 邦彦くんの声が少し心配そうになる。

 それには答えず、おれはもう一つ質問をした。


「その最後の電話で、あのロリ声の彼女は今どこにいるって言ってたのかな?」

『は? ……おい、まさか』

「ところでおれは今、ジョギングがてら邦彦くんの家の目の前にいるんだけど」






「君ん家の玄関先でメリーちゃんって名前の子が涙に暮れているんだけど、おれはどうしたらいいの?」

『……っ!』

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