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◆高校生(=世界一おバカな生き物)による学校の怪談 【旧:うちの学校はおかしい】  作者: 駄文職人
築城京也の場合

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変電所から各地に電気を送るために建てられた、インフラの大動脈とも呼べるアレ

「よっ……と」


 よじ登って鉄柱の上に立つと、景色がひどく小さく見えた。


 人も、公園の遊具も、遠くのビルですら手の平に乗ってしまいそうだ。全て握り潰せる今なら何でもできてしまいそうな気になる。


 更に上でけたたましくカラスが鳴いている。彼らのように翼を持っていたならば自由になれたのだろうか。


「どうでもいい……」


 視線を落としてみると、アスファルトの地面はなんだか想像しているよりも近く見えた。


 ここから飛び降りても着地できてしまうんじゃないか? という気さえしてくる。




 飛んでみようか。




 こんなに近いんだ、きっと大したことない。万が一怪我をしたり死んだりしても、








 きっと、誰も悲しみやしないし。










『だから、一緒になりましょう』


 背後から聞こえたささやき声に背中を押されて、



 おれは、



 宙に足、を







































 カァーーーーーー!!!!



 カラスの大群が、おれの視界を塞いだ。


「うわっ!」


 浮きかけていた足が鉄柱に戻され、後退りする。


 ぐらり、揺らいだバランスを取るために、慌てて手近の縦に伸びている鉄柱をつかんだ。手に汗がぶぁっと噴き出す。


「あ、あぶな……」


『全くだわぁ』


 思わず呟いた声に相槌を打たれるとは思わなかった。


『ここはねぇ、アタシらの溜まり場なのよ。みんなで会合したり情報交換するのにうってつけなの。うっかり死人を出して穢れさせる訳にはいかないのよねぇ』


 呆気にとられるおれの目の前で、バサバサと羽ばたきながら狭い足場に着地した大カラスには、足が三本ついていた。


八咫烏(やたがらす)……」


 体が知らず震えた。


『あらぁ。よく分かったわねぇ。アタシは……』

「八咫烏だーっ!?」


 今まで頭の中を覆っていた霞がぶっ飛んだ。


次回11月25日7:00に更新します。

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