エピローグ
エピローグです。短いです。
だだっ広い草原が眼前に広がっている。そこに立つのは四人。
眠りを守護したいと思ったワカ。
光が差すと伝えたかったニシキ。
そして――
「あなたは、人を笑顔にしたいのね」
「はい。修業のためではなく、私の意志で、人を笑わせたいです」
質問と言うより確認と言った体のワカに、しっかりとイスズが答える。
「君も、同じなのかな」
「はい。私は私の意志でぇ、人を笑顔にすることを選びます」
緩いニシキの微笑に、同じく微笑を浮かべながら決然とロカが答える。
「そっか。じゃあ、何はともあれ、二人とも」
「「おつかれさま」」
ワカとニシキが見習いの肩を叩く。先ほどまではわずかに漂っていた厳粛さも消失し、穏やかな空気だけが流れる。
『おめでとう!』
『ようこそ、新しい神さま!!』
『歓迎するよ!』
「わっ!?」
突如響いた声に、イスズが小さく跳ね上がる。ロカも垂れた眼を大きく開いている。
「ふふ、私たちは、二人だけでここにいるわけじゃないのよ」
「君たちが神になるとわかったから、出てきたんだろうね」
ワカが笑い、ニシキが愉快そうに声をあげる。
イスズとロカは顔を見合わせ、ついではじけるように笑い出した。
『楽しそうだ!』
『愉しそうだ!』
『楽しいね!!』
声だけが聞こえるモノも、一緒に笑っている気配がする。
神になるための修行はいまだ途中だ。二人は今後幾度となく大きな壁にぶつかるだろう。それでも、二人が神になる日はきっと、そう遠くない。
A.いいえ、自分のためです
完結しました。
初投稿で見苦しい点もあったと思いますが、ここまでお読みくださりありがとうございました。




