ヤンキー先輩の日常! ザリガニとの遭遇
適当に書きました
ヤンキー先輩(佐藤先輩)とは、この辺では一番有名な不良的な存在の人である、最近のマイブームは、手作りパンを走り配っていることらしい
そして、また今日も学校をサボり、パンを作っていた
ヤンキー先輩は日頃世話になってたり、世話をしている後輩や友達に配るパンを作っていた、パン生地を練ったり、パン生地を丸めたり、重ねたりして、オーブンに入れ暫くすると、オーブンの『チーン』となるアレが鳴った、オーブンを開けるとソコには店でも売れるんじゃないかと思うほど美味しそうなパンが焼き上がっていた。
ヤンキー先輩は出来立てのパンを紙袋に包み、上機嫌で家を飛び出していった
だが、これからヤンキー先輩には不幸中の不幸が訪れるのであったーー
(マイ、フレンド達よ……今回のは力作だぞ……!)
ヤンキー先輩はパンを楽しみにしているであろう後輩や友達の元へ全力で走った
学校への近道である人工的に作られたであろう浅い池の畔をを走っていると、パンの香りを嗅ぎ付けたのか、ヤンキー先輩の友達の友達の従兄弟の友達が通り道に立っていた
『ヘッヘッヘ、佐藤、その手に持っているパンを寄越しな! 差もなくばケツは助からんぞ! ヘッヘッヘ』
友達の友達の従兄弟の友達はヤンキー先輩のケツを舐め回すように眺めると、ズボンのチャックを開け、上唇を二舐めすると、ヤンキー先輩目掛けて猛烈なスピードで走ってくる
その刹那、ヤンキー先輩は身の危険を感じ、足ものに転がっていた石を手に取り、友達の友達の従兄弟の友達の頭を力一杯に殴り付けた。
『ゴッン!』と言う音と共に、友達の友達の従兄弟の友達はその場に倒れた、ヤンキー先輩は倒れた友達の(ryを持ち上げ、池に放り込んだ、だが最後の意識を振り絞り、友達の(ryはヤンキー先輩の持っていたパンの入った袋を掠めとり、袋と共に池へ落ちていった……
「クッ、パンが……後輩達へのパンが……だが、甘いな、友達の友達の従兄弟の友達よ! 俺は予備にもう一袋持っているのだよ、そんなんじゃ俺ケツは奪えないぜ……!」
ヤンキー先輩そう捨て台詞を吐き、また池の畔をまた走り始めた
暫く走っていると出口が見えた、勢いが増すヤンキー先輩、池の畔を抜けようとした瞬間、不注意で足下の泥濘に足を捕られ転倒する
「痛ってて……」
怪我さえしなかったものの、しっかり握っていたはずのパンを入れた袋がない! 慌てて探すヤンキー先輩、けれど、探せど探せど袋は見あたならない、そしてヤンキー先輩の脳裏を最悪のケースが過る
「まさか、池に落ちたのか!?」
恐る恐る池を覗き込むと
池を覗き込むとパンを入れた袋が沈んでいた、袋に手を伸ばすと袋が赤い何かに奪われる
「な、なんだ!?」
再び池を覗くと池の底には袋の中のパンに群がるザリガニ達がこちらを睨み付け、ハサミを向けて威嚇しているのであった
「クソ! ザリガニが! そのパンはお前達のじゃないぞ! 返せ!」
人間の言葉が分かる訳もないザリガニ達はパンを食べ続ける
(はっ! そう言えば昔を良く捕まえていた気が……)
ヤンキー先輩は何かを思い出したように走り出し、近くのツルヤで凧糸と煮干を購入しして再び池に戻ってきた、だが池の底にはパンとザリガニ達はいなかった……
「遅かったか、だがまだ諦めないぞ!」
暫く考えたヤンキー先輩は、水の流れが少なく日陰で少々綺麗とは言い難い池の端っこにやって来た
ヤンキー先輩は手頃な大きさの木の棒に凧糸を縛り付け、凧糸の先に煮干を縛り、池に煮干を付けた糸を垂らし た
暫くすると、何処から途もなく、ザリガニ達が近づいてきた、一匹のザリガニが煮干をハサミで煮干を食べ始めた。
この時、糸を引き上げるタイミングはザリガニが確り餌を掴んでいる事を確認して、早すぎず、遅すぎず、引き上げること、つまりザリガニが餌を掴んだら適当に引き上げると釣れると言うことだ。
ヤンキー先輩は過去の記憶をフルに活用し、沢山のザリガニ達を釣り上げていった、すると奴が現れた……そう、ザリガニの王、池の主、赤い彗星、死のハサミ、などと言った異名を持つ一際大きいザリガニが現れたのだ
巨大なザリガニは煮干を縛ってある糸にゆっくりと近づき、煮干を掴むと思いきや巨大なハサミで糸を簡単に切り落とし、糸の付いたまま煮干を喰らった
「このザリガニ……強い! しかも裕に35cm以上はあるぞ……!」
ヤンキー先輩はポケットからスマホを取り出し、後輩の田中に電話をかけた
「田中! 学校の近くの池で巨大なザリガニが現れた! 飼育係にも伝えとくから魚とか捕まえる網を持ってきてくれ」
『は、はい、わかりました!』
ヤンキー先輩は続けて同じクラスで飼育係の茂に電話をかけた
「茂か! 今、池で巨大なザリガニがいるんだ、田中にも言ってあるから二人で網とか持ってきてくれ!」
『あ、あぁ』
数分後、網を持った二人が駆け付けた
「おぉ、田中に茂! 来てくれたか!」
『先輩の頼みとあらば直ぐに駆け付けますとも!』
『僕は是非、巨大ザリガニを捕まえて飼育したいですね』
「俺が餌で奴の気を引くから、お前達はその網で奴を捕らえてくれ!」
『おす!』
『わかった』
ヤンキー先輩が再び煮干を付けたヒモを垂らした、案の定、巨大なザリガニは煮干の元へ近づいた、その隙に田中と茂が両サイドから網をゆっくりと巨大ザリガニに近づけた
「よし、良いぞ……その調子でゆっくり近づけろ……」
『おっす……』
『・・・・・』
しかし、巨大ザリガニは普通のザリガニとは違い頭が少し良かったのである、網が近づくと共に巨大ザリガニは一歩、また一歩と後ろに下がる
「コイツ……動くぞ!」
『このままでは逃げられます!』
『先輩! ヤバいですよ! 逃げちゃいますよ!』
「わかってる! だがどうすれば……」
『先輩! 僕が奴を捕まえます! 奴目掛けて飛びます!』
「バカか! お前、そんなことしたら……制服が臭くなるだろ! よく考えろ! この池はあんまり綺麗じゃないし、池の底は泥なんだぞ!」
田中はニッコリと微笑み言った
『大丈夫です、僕……元水泳部でしたから』
中島は助走を付け、猛烈な勢いで走りだした、だが田中は足下の泥濘に足を捕られ頭から池に落ちる
「た、田中ァー!」
『うぼぇ! くせええええええ!』
すかさず田中を池から引き上げる茂、だがその大きな物音をせいで逃げ出すザリガニ達、当然、巨大なザリガニも逃げたした
『おい、確りしろ、田中!』
『うぷぇ、すまいません、先輩方……』
「いいんだ、田中、お前がぶしなら……」
逃げ出す大量のザリガニと巨大なザリガニ、しかし奇跡が起きる、『ザバァーン!』と言う音と共に巨大がヤンキー先輩達の足下に叩き付けられた
「な、なんだ!? 何が起こった!?」
『フッフッフ……探したぞ、佐藤……』
不気味な声とは池の方から聞こえて来た
「お、お前は! 友達の友達の従兄弟の友達!」
そう、巨大ザリガニを陸に叩き付けたのは、割りと前に石で殴って池に捨てたはずの友達の友達の従兄弟の友達だったのだ
『フフ、私からは逃げられない、こんどこそ、ケツは戴くぜ! 佐藤!』
そう言い、高速で泳いでくる友達の友達の従兄弟の友達、その時、茂は石を拾い言った
『佐藤、ここは僕に任せろ……』
「茂、お前まさか、野球部だったのか!」
『なぁに、僕はただ野球部のマネージャーをカメラで収めていたしがない飼育係ですよ』
そう茂は野球部のマネージャーに恋する、盗撮変態野郎なのだ、茂は石を強く握りしめ、大きく振りかぶり、友達の(ry目掛けて石を放った、石は見事に命中し、友達の(ryは『これでケツが助かったと、思うなよぉ!』と言う雄叫びをたてて池に沈んでいった
『フッ、二年間マネージャーを撮り続けた俺の魔球は甘くないぜ……』
「おい、そう言えば巨大ザリガニはどうしたら!?」
『先輩、安心してください、ちゃんと捕まえましたよ』
田中はバケツの中身を見せてきた
底にはとても大きく、見事なハサミを持ったザリガニがハサミを向け威嚇していた
「おお! 田中よくやったぞ! 」
『いぇ、僕はバケツに入れただけですよ』
「後は茂、お前が適当に飼ってくれ」
『えぇ是非、学校の水槽で飼わせてもらいますとも!』
「そう言えばお前達に、何か渡すはずだったんだが……何だっけな? まぁいっか!」
『そんな事より、佐藤、たまには学校来いよ、毎日暇なんだよ』
『そうですよ! 先輩が居るからあの高校に入学したんですから!』
「あぁ、わかってるよ、考えとくって……」
などと言いながらヤンキー先輩の長いような短い1日は終わったのであった
爪切りながら書いた小説なんだ! だから許してくれ!