表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

碧学




「っ!きゃーっ!!見てっ!生徒会の皆様よぉー!!」

「きゃー!!!!!」

「はぅ」


バタンッ


「誰か倒れたわ!…でもそんなことより生徒会の皆様よーう!」


校門の方から歩いて来る6人の男達。 その脇には頬を赤らめている女達。

そう、彼らが生徒会役員。理事長の思い付きで出来た防衛団なのだ。


「チッ…気取っちゃってよー」

「生徒会だかなんだか知らねぇけどよ」

「しょせん顔が良いだけなんじゃねーの??」


良く思わない連中もちらほらといる。 そりゃあそうだ、生徒会は顔が良い連中ばかり、男として面白い事はないだろう。



さぁさぁ、そんな生徒会の役員たちを紹介いたしましょう。


「爽様ぁ~っ!!」

「おはよ~可愛い女の子たち☆」


そうと呼ばれた色気の漂う、金の髪を片側のみ編み上げている男。

名を早乙女 爽-サオトメ ソウ-といい、無類の


「あ、そこの子メアド教えて?」


女好き。

これでも一応副会長である。



「…爽、良く平気だな。こんな状況…吐き気がする」


爽の後ろで女を寄せつけまいとしている柔らかい猫毛茶髪の可愛いらしい男。 いや少年?


「おはようございます!!虎之助様ぁ!」


名を榊 虎之助-サカキ トラノスケ-。書記を務める。

無類の


「近寄んな。…特に女」


女嫌い。



続いてはまとめて二人をご紹介。


「おはようございますぅ!!花園様ぁ!」


花園と呼ばれた2人の男。 背丈、顔の作り、無造作にも整えられた茶髪、そのどれもがとても似ている一卵性の双子である。


「「おはよーう☆」」


兄の花園 薫-カオル-が会計を、弟の花園 満-ミチル-が庶務を務める。


「満、しっかり歩いてよ」

「じゃあ薫が引っ張ってよー」


兄は弟に甘いし。


「仕方ないな、…手繋ご?」

「あーい。わぁ楽チン!」


弟からはやる気をあまり感じない。


「仲がよろしいのねぇ…」

「美しき兄弟愛よぉ…はぅ!」


麗しの兄弟愛に頬を染める女性がちらほらと。

ほらまた、倒れる人が…


ガシ


「おっと、大丈夫??」

「!は、はいっ!ありがとうございますぅ!!」


倒れそうな女子生徒を支えたこの男。 優しそうな笑顔で女子生徒は顔を真っ赤にしている。


「良かった」


肩につくほどの茶色の髪を爽やかに風になびかせているこちらの男。もう一人の副会長、名を朝宮 樹-アサミヤ イツキ-。


「気をつけて下さいね」


眼鏡が似合い、知的な雰囲気が漂っている。


そして、最後は。


「きゃー神澤様よっ!!おはようございますぅ!!」


我らが会長様。


「皆さん、おはようございます」

「はぅぅ!」


笑顔だけで人が倒れてしまう、黒髪の似合う美男子である。バラの花を背後に咲かせて、いや、美男子すぎて、幻覚でバラが見えてしまうのだ。


「皆さん、お元気ですね」


にこりと微笑むその姿は、あぁ、誰もが息をのむ美しさ。 会長の名を神澤 響-カンザワ ヒビキ-。




以上が碧峰高等学園生徒会役員。見眼麗しいこの6名。理想をえがくのも良い事でございますが、いやはや、人間を外見だけで判断するのはいけない事だと、ここで忠告しておきますね。














評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ