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強ければ強いほどに強くて強いのが強さ①

 荒くなる息を無理に抑えながら、小さなエルに手を伸ばした。

 細い腕、柔らかい肉、白くきめ細かい肌。 軽く触れると壊してしまうのではないかと言うほどに軽いことに気が付く。


「アキさん、くすぐったいですよぅ」


 普段のエルよりも、もう一つ子供らしい声。それも当然である。 普段よりも子供なのだから。

 普段から少し大きな上着とシャツでは、縮まった身体には大きすぎるらしく、ずり落ちるように白い肩が露出していて情欲を唆るようだ。 何より目がいくのは、下のズボンだろう。 より薄くなった腰では止まり切らないらしく、ずり落ちそうになっている。 エルは手で押さえているが、それでも少しだけ白い布が見えている。 下着が見えてしまっていることを教えたらどのような反応をするのだろうか。 エルの恥ずかしがっている姿は非常に可愛らしく、普段よりも幼い姿ならば、それもまた一興というものだ。 しかしながら、それを伝えてしまった場合の欠点もある。 次からエルが月城から受け取った能力によって幼くなるのを嫌がるようになる可能性が著しく高い。 俺が頼めば何でもしてくれると言っているエルではあるが、実際はスケベ心を丸出しにしていたり、性的なことを頼んでもしてくれないのだ。 最近だと、自分が戦うことを条件として提示してきたりとして、どうにも我慢しなければならない状況下に置かれている。 毎日エルを触り回してから隠れて一人でしていたが、最近ではそういった触れ合いも、一度我慢出来ずに胸やふとももや尻を触ってからは許してくれなくなったのだ。 下世話な話ではあるが溜まっているので、この下着が見えたり肩を丸出しになっている状況がもう来なくなってしまうのは困るので、指摘して辱めるのは諦めて、当たり障りのない場所を触り回すだけにする。 それにしても、柔らかい肌だ、いつも柔らかいが、それよりも少しだけ柔らかい。 ほんの少しだけ子供らしさが増しているというか。 現在は6歳の姿にまで巻き戻しているのだから子供らしいのも当然だけど。 ちなみに17歳から9歳までのエルはほんの少しずつしか変化していなかったが、8、7、6歳のエルは普通に成長しているようで、エルの身体の成長の不思議が明らかになったようで、謎が増えた。 普段のエルと9歳の時のエルの差は、月城は分からなかったことも考えると、9歳から成長が止まっているのだろうか。 20歳になっても子供のままだったりすると、近所や知り合いから小児性愛者と思われてしまうので、これからは成長してくれないだろうか。 成長しても能力があるので子供らしいエルも楽しめるし、大人っぽいエルも楽しめるのだ。 ……しかし、やっぱり小さいエルの方が可愛い気がする。 勿論成長してくれても嬉しいのだが、小さくてぷにぷにしていてつるぺたなエルはやはり格別というか。 出会った当初のガリガリなエルもあれはあれで好きだけど。 6歳のエルも可愛い。 というか、容姿だけならばこれぐらい小さい方が「アキさん、アキさん目が怖いんですけど」かわいいな。 白い腰元を見ていると後で怒られても無理矢理にでも「鼻血! 鼻血出てます!」流石にそれはダメか。 脱がすぐらいなら許してくれないだろうか。 いっそ舐「ヒール! クリーン! というか反応してください」ちょっとぷにぷにしている頬とか最高に扇情的であることは間違いない。 これは他の人に見せることは出来ないな。 続きは部屋でしようと言って良かった。 月城に見せたらエルが月城に襲われてしまうところだったのは間違いないないだろう。 それほどまでに6歳の姿になっているエルは魅力的であり、襲いたくなる。 少し擦り付「その、あの、なんで大きく……」かしながら、何でエルはここまで可愛いのだろうか。 可愛すぎて頭がおかしくなりそうだ。 エルの存在しない胸を触りたくて触りたくて仕方がない。 もういいんじゃないだろうか。 なんだかんだといって、エルが嫌がることをやっても許してくれていたし、今回もきっと許してくれると思われる。



 エルを無理矢理に……と考えたところで、ガチャガチャと鍵のかかったノブが動く音が聞こえ、トントン、と部屋の扉が叩かれた。


「あっ、月城さんです!」


 エルが逃げるように立ち上がりながら能力を解いて体を元に戻す。 少しはだけていた服を戻しながら、エルは扉を開ける。


「今度はお邪魔じゃなかった?」


「あ、はい」


 エルはそう答えたが、俺からするとものすごく邪魔だった。 子供化の進んだエルといやらしいことをする予定だったというのに。


「そんな予定はないです。 ……もうあの能力は自分には使いませんから」


「そんな、エル! 頼む!」


「アキくん。 やっぱりロリコ……」


 月城が酷く冷めた目で見てくるが、違う。 小さい女の子が好きなのではなくて小さいエルが可愛くて仕方ないだけだ。


「違いますよ! 違いますよね? 違うはずです……。 アキさんが、僕が小さいからなんて不純な人ではないはず……。 違ったらいいですね。 違ってほしいですけど……まぁ…….はい」


「……違うからな」


 酷い疑いをかけられているが、立ち上がることも出来ずに膝を抱えている現状では強く否定することも出来ない。


「あ、それでさ。 レイくん達が戻ってきたよ。 今、ぶっ倒れてたから助けを呼びにきたの」


「レイが?」


 エルにより立ち上がる能力が著しく下がっているので、座ったまま魔力を感知するが、レイの魔力は感じられない。 自身の太ももを握り、皮膚を抉ることで痛みによって興奮していた気持ちを冷めさせて立ち上がる。


「どこだ?」


「外だよ。 運べなかったから。 ……外傷が少しあったから、エルたんも来てね」


 エルは急いで扉の向こうに行こうとしたので、エルの身体を持って、軽く跳ねる。 人や物にぶつからないように跳び、窓から飛び降りて外に出る。 以前は高いところからの飛び降りに小さな悲鳴を上げていたが、今は慣れたのかそのまま魔力を練り、見えた人影に魔法を飛ばす。


「ヒール! ヒール! ヒール! ヒール!」


 人数分の回復魔法。 それの発動と共に着地して、ロト達の元にたどり着く。

 レイとロトは倒れていて傷だらけ……ではあるが、死に体というほどでもない。 リアナとケトには目立った外傷はなかった。


「大丈夫ですか!?」


 エルは些か過剰な反応をする。 とはいえ、帰ってきた奴が倒れていたら、そういった反応になるのもおかしくはないか。


「大丈夫だ。 ロトは疲れて眠っているだけで。 レイは腹が減って動きたくないとべそをかいてるだけだ。

私も二人を運んで疲れたから……その二人、運んでくれ」


 リアナはそう言ってから、立ち上がりケトを見る。


「あ、はい。 分かりました……。 いえ、アキさん、お願い出来ますか?」


「ああ」


 エルに持たせるわけにもいかず、エルを下ろして、二人を小脇に抱える。


「兄さん、もう三時間も何も食べてないです……」


 とりあえずレイは投げて捨てておく。

 ロトの方は先ほどのヒールでも治りきっていない傷が多いように見える。 エルに目配せをすると、もう一度ヒールとクリーンを発動させる。


「悪いな。 話はまた後でするから、今は休ませてくれ」


 リアナはフラフラと歩きながら、屋敷の中に向かっていく。


「大丈夫、ですか?」


「ああ、少し疲れているだけだ」


 少しだけには見えないが、女であるリアナに肩を貸して密着すれば、俺は気にしなくともエルは嫌がるだろうので、普通にロトだけを運ぶ。


 客室の一つにロトを放り込み、リアナは気にした様子もなく同じベッドに倒れ込んだ。


「えと、色々回復魔法かけておきますね」


「ああ、ありがとう。 少し、眠る」


 リアナは目を閉じて、エルはその横で魔法を発動させていく。


「あ、兄さん。 ご飯ください」


「お前は……。 適当に食堂にでも食いに行けよ」

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