4.最強とギルド
何とか1日で書けました
あれから晩御飯を食べ、レトフさんに「これからどうしましょう」と言ったら、「もう修行する必要も無いから魔法でも習ってきたら?」と投げやりな感じで提案された。
「魔法ってどこで習えるんですか?」
「私の知り合いに冒険者で魔法使いのこがいるから、明日その娘を紹介するよ」
「ありがとうございます」
「それじゃあおやすみ。何か今日は疲れたよ…」
「おやすみなさい。何かいろいろすみませんでした…」
そう言ってレトフさんは自室、俺は宿の部屋へと戻っていった。
……………
翌日、早速朝から魔法使いに会うことになった。
待ち合わせ場所に行くと、背が俺の胸くらいまでしかない小さい女の子がいた。ちなみに俺の身長は170cmだ。
「それじゃあ紹介するね。この娘が昨日言ってた魔法使いのヨル·オルクちゃん」
「…どうも」
「それでこっちが私の…弟子?の…何だっけ?」
「ヤコウ·オヅマです」
「そうそうヤコウ君。じゃヨルちゃんあとはよろしくねー」
「あれ、レトフさんどこか行くんですか?」
「うん。ちょっと用事ができちゃったから。じゃ頑張ってねー」
そう言ってレトフさんはどこかへ行ってしまった。
俺人見知りだからこの状況はちょっと辛いんだが…
「…じゃあ基本の下級魔法からやる」
「あ、はいお願いします」
「はい」
そう言うとオルクさんが画面から巻物を出した。
ちなみにこの世界の固有スキル以外のスキルは、このように巻物として出してもらい、それを自分のステータス画面に乗せることで、覚えることができる。
ただし覚えたからといってもいきなり使いこなせる訳でもないのでこうして教えてもらう必要がある。
忘れずにINT(魔法攻撃力)は下げておく。
「…説明する」
「はい」
「…魔法は属性、形、対象を指定して、魔力をこめると出てくる」
「はあ」
「例えば『火-球-岩』と魔力をこめて言うと」
オルクさんの横に火の球が出てきて、岩に飛んでいって弾けた。
「…やってみて」
「はい。えーと『火-球-岩』おお!出てきた」
もしかしたら魔力操作とやらができなくて失敗するかと思ったが、そんなことはなかった。妄想で魔力操作のイメトレをしといて良かった。
MPが5減っている。
「…上級魔法は下級魔法がレベルアップすると覚えられる。じゃあこれで」
「はい。…はい?」
そういうとオルクさんは去っていった。
え?これで終わり?短くない?もっとなんかこう…修行的な何かがあるんじゃないの?
まあいいか…早速レベルを上げてみよう。
=====
下級魔法 Lv99
上級魔法 Lv99
特殊魔法 Lv99
=====
ふう…これでよし…
もう自重はしないことにした。
あと上級魔法のレベルを上げたら特殊魔法というのが出てきた。
Lv99になったことで消費MPがなくなり、無詠唱で使えるようになってしまった。自分で言うのもなんだがセコい。
ちなみに下級魔法には火、水、風、土、雷、氷属性が、上級魔法には空間、闇、光、回復属性がある。
特殊魔法は種類が多いので説明できないが鑑定、召喚、強化などがある。
あっそういえばこんだけステータスが上がった今なら冒険者になれるじゃないか。
早速登録しに行こう。
ステータスとスキルは特殊魔法に隠蔽というのがあったのでそれを使って、能力値は平均20、スキルの倍加と上級魔法と特殊魔法は隠して他はLv1ということにしておいた。魔法便利。
よし。行くか。
……………
冒険者ギルドに着いた。相変わらず怖いお姉さんと優しそうなお姉さんがいるので迷わず優しそうなお姉さんの方へ行く。
「あのー…」
「はい。お仕事の紹介でしょうか」
「あ、いえ冒険者登録の方で」
そういうと何故かお姉さんが一瞬固まった。何だろう
「どうしたんですか?」
「あっいえ一週間くらい前はステータスが足りないとおっしゃっていたので…」
「あ」
そうだった
「ま、まあ修行したんですよ。ははは…」
「は、はあ…ではこの水晶に触れてください」
「これは?」
「能力測定です。この水晶に触れるとこちらのボードにステータスが表示されますので、これで能力値の平均が20をこえているのが確認できたらOKです。」
「はい。わかりました」
水晶に触ると光った。
「24、24、24…はい大丈夫です。そしてこちらがギルドカードとなります。お受け取りください」
スマホぐらいの大きさのカードを渡された。ヤコウ·オズマ、ランクIと書いてある。
「ギルドに関する説明は画面にギルドカードを近づければ見れますのできちんと読んでおいて下さい。規約を無視し続けると権利が剥奪され、場合によっては警備隊に捕まることもありますので注意してください」
「はい。わかりました」
「ではこれから頑張ってください」
「あと自分がどんなスタイルで戦うかを簡単に示す為に、ジョブというものがありますが設定していきますか?」
「ジョブって設定すると何か良いことありますか?」
「ジョブを設定しておくと例えば魔法使いが仲間に欲しい人がギルドで職員に頼むと魔法使いを探してくれます。要するに仲間ができやすくなります。あとジョブにつくと能力値に少しボーナスがつきます」
「ギルドからその魔法使いにはどうやって連絡がいくんですか?」
「ギルドカードに通信石というものが埋め込まれていて、ギルドから連絡をするとギルドカードに文が出てきます」
要するにジョブは検索の為の分類で、通信石はメールみたいなものかな。
「ジョブって何があるんですか?」
「オズマさんのスキルですと…剣士、魔法使い、魔法剣士ですね」
「じゃあ魔法剣士で」
「かしこまりました」
「あとは…」
「これで説明は以上です。依頼はギルド職員に言えばランクにあった依頼のリストをお出しします」
「はい。ありがとうございました」
これでよし。じゃあ宿屋に帰ろう。
……………
「ふう…」
「あっおかえりー」
帰ったらレトフさんがいた。
「あの…レトフさん」
「ん?」
「この仕事を辞めさせてもらってもいいでしょうか…?」
「ん?いいけど何で?」
「旅に出ようかと思いまして…まあお金が貯まったらですけど」
「何処に?」
「隣町に」
「へーまあいいよどうせ仕事してないし」
「ありがとうございます」
「へーきへーき旅に出るなら剣あげようか?いっぱい持ってるし」
「いいんですか?」
「うん」
「じゃあありがたく頂きます」
ピピーッピピーッ
ん?何だこの音
「それギルドカードの呼び出し音だよ。ていうか冒険者登録したんだ」
「はい。ついさっき…何だろ」
ギルドカードを見ると
[仲間申請あり]
と書かれていた。
「多分誰かがギルドでジョブ検索をして申請したんじゃないかな」
「これ今行ってきたほうがいいですかね」
「うん」
「じゃあこの剣持っていって」
「あ、ありがとうございます。じゃあ行ってきます!」
「いってらっしゃーい」
レトフさんに貰った鉄の剣を腰に差して宿を出た。
いきなり申請か…どんな人だろうな…
次回ようやく戦闘シーンとヒロイン?が
修正1
昨日はステータスが足りないと
一週間くらい前はステータスが足りないと
修正2
職員に頼むとその人と同じランクの魔法使いを探してくれます
職員に頼むと魔法使いを探してくれます