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夢のテンプレ異世界へ  作者: オヨズマフタ
異世界転移とチート発現
1/40

1.納得いかない異世界転移

 俺は異世界に転移したかった

 異世界で強い力を手に入れて皆に必要とされたかった

 けれどそんな事が現実で起きるわけがなく、小説を読んで妄想を膨らませるくらいしか出来ないと思っていた

 今日この時までは…

 ======================================


「は?」


 授業中にいきなり椅子が消えたと思ったらいきなり真っ青な部屋にいた


「いや、こういうときは普通白い部屋だろう…」


 と言ったら「やっべ間違えた」という声が聞こえてきて部屋が白くなった。なんだこれ。

 周りではさっきまで一緒に授業を受けていたクラスメイトたちが同じように呆然としている。

 すると何処からともなく


「やあみんな!準備はいいかな?異世界転移の時間だよ~?」


 体操のお兄さんみたいな声が聞こえてきた。

 これはまさか、夢にまで見たあれなのか、ということはこの体操のお兄さんみたいな声は…


「神様…なのか…?」

「あっ神様だと思っちゃった?残念!精霊でしたー!あはははははははは!」


 どうしよう

 すげぇぶん殴りたい

 見ればクラスメイト達もそう思ったのか皆イラッとした顔をしている


「君たちにはこれから剣と魔法のテンプレな世界メスパジアに転移してもらいまーす!ちなみに拒否権はありません!え?何々?元の世界に帰せって?大丈夫だよ敵の種族の王を全て倒せば元の世界の元の時間に戻してあげるから!まあここにいる君たちが全滅しちゃったら帰れないけど」

「は…?全滅したら帰れない…?どういう意味だ?」

「そのまんまの意味だ。死んだら意識がこの空間に封印され、他の人が王を倒すまで何もできなくなるってことさ。

 まあ他の人が王を倒せば死んだ人も一緒に元の世界に戻れるけどね。

 さすがにそのまんまの能力で送り出すのは可哀想だからボーナスは着けてあげるよ」


 精霊がそう言うと全員の目の前に画面が出てきた「ステータス」と書いてある。


「ランダムに能力とスキルを設定しておいたよ説明はその画面で全部見れるから。じゃ30分後に転移するから、心の準備をしておいてねーバイバーイ」


 そう言って精霊の声は聞こえなくなった。


 もっと細かく説明しろよとか色々言いたいことはあったがとりあえず自分のステータスを確認することにした


 =====


 緒妻 弥光


 HP 100/100

 MP 50/50


 ATK 10

 DEF 10

 INT 10

 MIN 10

 SPD 10


 Skill

 倍加 Lv1


 =====


「…」


 一応、メスパジアでの平均が低いのかもしれないと思って画面で調べてみたがメスパジアでの一般市民の平均は


 =====


 HP 100/100

 MP 50/50


 ATK 10

 DEF 10

 INT 10

 MIN 10

 SPD 10


 =====


 だった

 見事に平均と同じである。

 もしかしたらスキルが強いのかもしれないと思って{倍加 Lv1}の説明を見たが


 倍加 Lv1

 一定時間ステータスを一つ二倍にする


 おっこれはそこそこ強いんじゃと思ったら、メスパジアの最低ランクの冒険者の平均が一般市民の二倍くらいだった

 …あれ、これヤバくね?い、いや皆こんな感じかもしれない!!と思って近くにいるやつのステータスを覗いたら


 =====


 HP 400/400

 MP 200/200


 ATK 40

 DEF 40

 INT 40

 MIN 40

 SPD 40


 =====


「…」


 い、いやこいつが強いだけかもしれん

 他の奴のも覗いてみよう


 ……………


 …他の奴のも最初に覗いた奴と大体一緒だった

 たまに一部のステータスが低い奴もいたがそういうやつは他のステータスが高くなっていた

 …いや冒険者になって他の奴に鍛えてもらおう!!

 と思ったら冒険者になれるのはHP、MPを抜いたステータスが平均20以上の奴だけだった。詰んだ。

 …はっ!今何分だ?そろそろ精霊の言っていた時間じゃ「はーい時間だよ~!それじゃあいってらっしゃーい」


「えっちょっ待っ」

「待ちませ~んバイバーイ」

「うおおおおおおおおい!!!!!」


 こうして俺の夢だった異世界での生活は納得いかない感じで始まった。

読んで下さってありがとうございます

感想や指摘などをしてくれると狂喜乱舞します。


恐らく不定期投稿になりますが失踪はせずにきちんと完結させます。


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