サマにならない執筆スタイル
僕は作品をスマホで書いている。
はたから見たら、スマホいじりして遊んでいるようにしか見えない。
当然書いている本人は真剣そのものにも関わらず、
はたから見てる家族はスマホで遊んでるグータラ者として僕に冷たい視線を送ってくる。
これがパソコンだったら話が違ってくるだろう。
パソコン画面を真剣に見つめながらブラインドタッチしているだけで一気に作業してますよ感が溢れてくる。
その効用として、家族の僕を見る目の温度がほんのり温かくなるのだ。
とにかく、スマホでの執筆ははたから見てサマにならない。
でも、これでもまだマシなほうで、時代がさらに下って技術が発展すればするほどもっと執筆スタイルはサマにならなくなってゆくのではないかと僕は予想している。
執筆スタイルは時代が下れば下るほど手の労力を省いていく方向に流れてきた。
大昔は洞窟の壁や石板に文字を刻んで、時代が下って紙とペンが発明された後、ほんの数十年前まで紙とペンの覇権は続いた。
この紙とペンの時代が一番執筆スタイルがサマになってた時代なのではと思う。
さらにワープロ、パソコンと電子化されて手で文字を書くことはなくなり、今やスマホかタブレットでボタンを押すことすらせず、指を小刻みに上下左右にスライドさせるだけで文章が書けるときている。
その次はどうなるか、もう手を動かすことすらなくなるのではないかと思う。
メガネに画面が表示されるスマートグラスなるものはすでにでているはずだ。
それがいずれ操作は頭に取り付けたセンサーを使って脳波で画面を操作するのではないかと僕は予想している。
もし、それを使って執筆しようものなら、使ってる本人は当然真剣に、集中して脳波を送って1文字1文字を入力している。ただし、はたから見ている人からは、ただじっとしているようにしか見えない、家の中なら立ってすらいないだろうから、ただ座っているか下手したら寝転がっているようにしか見えないという非常にサマにならない執筆スタイルになるのではとないだろうか。
これで家族から文句言われて
「うるさいっ!僕は今、人生を賭けた大作を書いているんだ!」
と言っても何の説得力も持たない。
アンタごろごろしてるだけじゃん、と冷たくあしらわれるのがオチだろう。。
それならまだスマホで執筆しているほうがまだマシかもしれない。指先だけはなんとか動いているのだから。
そして今日も僕はスマホに向けて指を小刻みにスライドさせて執筆をする。




