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プロローグ


続編『秘密のエグゼクティブ・ラブ ―triplet life編―』のプロローグを





―ふたりで始めたこの愛は、いつの間にか“未来を育てる力”になっていた。


交際0日婚で始まった、ふたりの夫婦生活。

取締役同士という立場の中で、育まれた“秘密の愛”。


最初の妊娠、出産、育児。

不安も、喜びも、キスも、涙も――

ふたりで一つずつ確かめ合いながら歩いてきた。


そして、娘の誕生から1年が経ったころ。


ふとした体調の変化から始まった、ある朝の違和感。

病院で告げられたのは、思いもよらない診断だった。


「……3つ子、ですか?」


静まり返る診察室で、御上千聖は思わず聞き返した。

隣で呆然とする千賀真琴。


「お腹に……3人?」

「はい。今のところ全員元気です。妊娠初期ですが、慎重にいきましょうね」


その帰り道。

タクシーの中で千聖がぽつりと呟いた。


「どうする? 仕事も、育児も、これからもっと大変になるよ」

「……全部、やる。やるしかないだろ」

「私、また母になるのが少し怖い」

「じゃあ、俺が支える。君が“母”に戻るなら、俺は“父親として進化”するよ」


そう言って、真琴は彼女の手を握り――

信号の赤に照らされた車内で、そっとキスを落とした。


育てる覚悟。

働く覚悟。

そして、愛を“増やしていく”覚悟。


家族は、ふたりじゃ足りない。

だからこそ――


「次は、6人家族になります」


これが、取締役夫婦・千賀真琴と御上千聖の、

育児と愛情の“本気”を描く、新しい10章の始まり――。


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