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〈Essay〉日常の中に在るさまざまなこと。  作者: 高峰 玲


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あれっ?




 二十代の頃、友人のお供で東京ドームまでライブに出かけたことがある。

 いまでも名が通る、超々有名なバンドで、秘境富山はもとより、日本中からバスツアーが組まれるほどのもの。布教用テープをウォークマ( 注1)で聴き込んではいたものの、そこは(ニワカ)信者(ファン)、楽曲は何となく覚えているがライブの()()がわかっていない。


 最終盤、ボーカルの人(だったと思う)が宣った。


「◯◯をやるぞ!」


 I beg your pardon──訊けるものなら、訊きたかった。◯◯がわからない私(@_@;)


 しかし、友人はじめ周囲のお嬢さんたちは、みなさん心得たお顔で何やら身構えておられる。


「いくぞっ!  せぇのっ!!!!!」


 そこで( ゜д゜)ハッ! と気づいた私も、合図にあわせてアクションした。つまり、おもむろに両手を軽く広げ、ぱん、と1回打ち鳴らしたのだ。いわゆる、一丁締め(関東一本締め)というやつである。


 しかし、それは……不正解な行動だった。


 しっかりと両足を踏みしめ、手を叩いた私をよそに正統派信者(ファン)の方々は、手に手を取りあって軽やかにジャンプしていた…………!


  挿絵(By みてみん)



「あれっ?」

 たぶん満場の東京ドームで一丁締めしたのは私だけ。


「! ごめん( 注2)さん、これするって教えておけばよかったね」

 気恥ずかしい思いの私を気遣って謝ってくれたのが却って申し訳ない。


 いぇいぇ、勘違いした私が悪いのでございます。


 言い訳すると、当時の私が勤務していた組織はおっさん社会で、いわゆる団塊の世代が取り仕切る感じ? 職員のブロック大会みたいな合同新年会などの飲み会では「宴たけなわではございますが」と中締めが始まり、

  挿絵(By みてみん)

と終わるのが定石だった。つまり、おっさん宴会になじみすぎていたが故の喜劇なのだな。




 その後、そのときのライブが映像化され、LDを見たはずなのだが……最後の◯◯まで収録されていたかどうかの記憶は定かではない……。













注1 まだバス通勤していた頃なので。MDではなくカセットテープだった。


注2 私のあだ名。


締め、というと思い出すのは黒門町の伝七親分(笑)←わかります?(#^.^#)








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